ヴァンパイアの愛するもの

__そう言えば、あの金髪に会ったのも新月だったな__
隣で眠る真っ白な髪に漆黒の猫耳を生やしたそいつの頭を優しく撫でながら思った
真っ白な肌には紅いシルシが付けられ艶やかな唇からは時々甘い吐息が漏れていた

__ねぇ、君、一人?
疫病でみんな死んだ村で唯一生きていた俺に声をかけたのは月夜に輝く金色の髪の男だった
__だったらなんだ
__丁度さ、俺も1人なんだよね、一緒に行かない?
__どこへ?
__遠い、遥かな時の彼方、かな
その言葉と共に差し出された真っ白な手を、
闇の中で唯一の光を、俺は、握っていた

100年くらいは一緒に居たけどそいつに想い人が、真っ赤な髪の悪魔に恋をしていることを知った
別に驚きはしなかった、だって、その悪魔は……

「んにゃ……?」
不意に甘ったるい声がしてそちらを見ると隣で寝ていたはずの可愛い嫁が真っ白な裸体を俺にからませながら心配げに見つめていた。
「どうしたの?ケイ」
「……ごしゅじんさま、ねれないの?」
可愛らしく首を傾げる仕草は愛らしくて妖艶だった。
「いや、ちょっと思い出してただけだよ」
「……ご主人様は、シゲアキはいつも隠してる……」
「え?」
「絶対に僕には話してくれないこと、ううん、気を使って話してないこととか色々隠してるの知ってるよ……」
ケイの瞳はどこか寂しげに揺れていた。俺は目を伏せケイの体を壊れてしまいそうなくらいの力で抱きしめた。
「誰に教えてもらった?」
「金髪のヴァンパイア、」
「あいつか……確かに話してないこともある、でも隠してる訳じゃなくて、もう、遠い記憶なんだ……過去を愛するよりも今を、ケイだけを見ていたい……だから、許して欲しい」
「……分かった…その代わりに僕と契約してよ……ご主人様だけのものって、分かるようにナカをいっぱい満たして……?」
ゆらゆらと揺れる瞳と尻尾、艶かしい唇、ゴクリと生唾を飲み込み甘い吐息が溢れるそれを自分の唇で塞ぎ舌を絡めとる。たどたどしく絡めてくるから可愛い。調教したかいがあった。
「んんっ♡ちゅっ♡」
可愛い、壊したい、真っ黒な感情が駆け抜け欲望のままに口内を蹂躙していった。
唇を一旦ゆっくり離し見つめればとろんとした表示でこちらを見つめてきた。
「ごしゅじんさまぁ…♡」
「はっ本当に可愛いねドM淫乱猫さんは」
その表情をたっぷり堪能し乳首に吸い付きながら極太のディルドの着いた高速ピストンする玩具を慣らしていないケイの孔に無理やり突っ込んだ。
「いっ?!かっは…あっ♡ふとぉい…♡」
涙目で俺に助けを求めてくる姿は本当に淫らで……愛おしい。
高速ピストンを最奥までされて理性がぶっ飛んだのか自分で自慰行為を始めていた。
「ひぃぃあぁぁぁ♡らめっいきゅ♡あっ♡むり♡しんじゃう♡あぁぁぁ♡」
扱かなくても溢れる白濁がシーツを濡らす。
俺は後ろから玩具を抜かないまま抱きしめ耳を舐める。
「みみやぁ♡すき♡しげあきしゅき♡」
「可愛い…」
俺はたまらずケイの尻尾と共に自分のソレを中にいれた。若干めりっと音がしたが問題ないだろう。だって、ほら……
「いっ♡きちゅっんぁ♡きもひいい♡いっぱいついれ♡」
「痛いのが気持ちいいとか、もっと痛くしよっか」
激しく最奥を突き上げバイブと競うように腰を動かした。
「やぁぁぁぁ♡らめっ♡」
「締めすぎっ!」
肉壁が熱く畝りバイブと俺のソレを奥へ導いてはなそうとしない。一方、ケイのモノは既に白濁すら出ないようでパクパクしていた。
「んぁぁっらめっ♡いきゅ♡いきゅ♡いっ♡あっー♡」
「くっ…」
搾り取るような締めつけに耐えられず最奥に大量の白濁を流し込んだ。
「はぁ…はぁ…♡」
玩具のスイッチを止め尻尾と一緒にに引き抜き繋がったまま対面するように膝の上にケイをのせた。
「愛してる、誰よりも……」
「んぅ…♡ごしゅじんさまぁ♡らいしゅき♡」
ゆっくり抱きしめそのままベッドにお互い倒れ込み優しくケイの頭を撫でた。
ふにゃふにゃ微笑む彼の首筋と腕に跡をつけおやすみの口ずけを交わした。

__なぁ、金髪、お前が心配しなくても俺は幸せだし俺の永遠の姫に手は出すなよ?
なんて、思いながら柔らかい感触を楽しみながら眠りについた

ヴァンパイアの愛するもの

ヴァンパイアの愛するもの

NEWSでBL ○×□ ヴァンパイアシリーズです

  • 小説
  • 掌編
  • 成人向け
更新日
登録日
2018-12-11

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