gentleman キミヒサ 病みの国

 統合失調症で、わたしは、入院した。そこで出会った人たちが、共通語を話し、どこか、リンクしてしまう。病みの国。そして、出会った人たちは、怪物の面を被る。そこでは、全てが偽りの名前を伝える。

gentleman キミヒサ との 会話

 私が、gentleman キミヒサと話しをしたのは入院してから、しばらくしたときだ。gentleman キミヒサは、あることを考えており、わたしも同じことを考えていた。その男は、70歳くらいで、年寄りで男前な方だ。そして、わたしとgentleman キミヒサは共通語を話し、同じ、病みの国 という国に住む。住民たちは、人間の姿をしておらず、だいぶ、退化し、ひどい場合は、怪物化している。キミヒサは、怪物化しそうな、動物だ。キミヒサは、ある、プラネタリウムの模型を大切にし、そこに、『全てを守るために』と金の文字でかかれている。キミヒサは、謎の男だ。その男は、たいへんな閉鎖的な性格で、レクリエーションや、将棋、囲碁、トランプゲームを誘うと、決まって断る。しかし、それは、閉鎖的な性格ではなかった事実がもう少しあとで分かる。

 キミヒサは、十字架を背負って生きている。そして、孤独な人間だ。『全てを守るために』というプラネタリウムの模型が、彼を苦しめている。わたしと同じ恐怖や、不安を背負う。こわい、こわい、こわい。
 
 キミヒサは、わたしとはあんまり喋らない。ホシノ カズマサ が言うには、計算をして、話すという。人間の観察が好き、だと言う。

 キミヒサは、まだわたしと話さない。

 ふと、あるきっかけで、話す。『君が持っている、時計、ぼくと同じ言葉がかいてある。』わたしは、驚く。

 キミヒサは、わたしと同じことを!?

gentleman キミヒサ 病みの国

gentleman キミヒサ 病みの国

病みの国に出会うわたし。どこか共通語を話す、住民たちとの会話。

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日
2018-12-09

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