太陽に眠る

太陽に眠る

あの日消えた偶像
あんなにも綺麗に見えていたものは
いとも簡単に音を立てて崩れ去った
なんてくだらなくてちっぽけなんだろう
この箱庭はボクには鮮明過ぎて
嫌なとこばかり目に留まる

霧に覆われた感情を洗い流して太陽に眠る
黄金色の光がボクを溶かしていく
水辺がさざめき踊り出す
思考を放棄して
ずっとこのまま微睡んでいたい

澄み渡る空気を目一杯吸い込んだら
苦しくなった
濁った吐息を漏らして
ひたすらに落ち込んでみる

行かないでって言いたいけど
言う相手もいないからさ
いつまでも変わらない未来がそこにあるんだ
普遍的で退屈な日々を壊したい
カラカラの心に火を灯し
ありったけの愛を教えてよ

太陽に眠る

太陽に眠る

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-11-16

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