Poisson rouge de fin d'été

Poisson rouge de fin d'été

――何気ない日常、街を行き交う人の群れ、その雑踏に紛れ、一人揺蕩う私は、あの無意識的な、愁傷とともに、短夜に寄り添う、アンチテーゼ――

て、何言ってっかわかんないんですけどっ?!

それはまるで、儚くも消えゆく。


見上げた時、微かに()えた波紋に、
その中心から世界が広がっていくような気がした。

(そら)(あお)さと同じで、それは気のせいでしかなかった。

鏡だらけの迷路をさ迷い、
でもそれは、時に万華鏡のように彩りを変えた。

たまに襲いくる大きな波が、
この先の天変地異を予言する。

そして許可なく、私の背を叩く。

時間(とき)が誘拐され、痛みを融解していく。

でも、その趨勢(すうせい)には抗えない。
周囲を照らす、てらいのない無垢な(まなこ)からも。

光が乱反射している。
それはまるで、儚くも消えゆく線香花火のように。

その星の数ほどの煌めきに、
消えないでと願った私は、
ちらちらと移ろう晩夏の金魚。

Poisson rouge de fin d'été

エンディングBGMには、夏恋慕(feat. 春茶)?!

ここで突然ですが、臥煙伊豆湖は小説『物語シリーズ』に出てくるキャラではあるのですが、当然ながら竈門禰豆子とは何の因果関係もござ今のはメラゾーマではない、メンヘラだ……

って、ほんと何言ってんのかわかんない……

Poisson rouge de fin d'été

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2018-11-10

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