Mud Dungeon

水谷さん(@L0E03)の作品のSSを書かせていただきました。

人里から離れた森の中に、周囲の木々とは不釣り合いな廃墟と化した神殿がそびえ立っていた。
そこに、1人の少女が重そうな装備を抱えてやって来た。彼女の名は星野 真子。彼女は地図を何度も確認し、そこが目的地の神殿であることを改めて認識した。

真子「間違いないわ、この神殿ね。 ……待ってて、すぐに戻るから。」

星野がこの廃墟、ダンジョンと化した神殿に来たのには目的があった。それは、彼女の大切な人のためだった。
星野の大切な人は今、病に伏している。彼女の住む町の病院ではとても治せないほど重い病気だった。星野はあらゆる手段を使い、病気を治す方法を探した。そして辿り着いたのが、このダンジョンの最下層にあるという幻の植物だった。それを煎じて飲めばどんな病気でも治るという。

真子「けど、このダンジョンは攻略難度がかなり高いっても書いてあった…… けど、諦めるワケにはいかない……!」

星野は気合いを入れ直し、ダンジョンへ足を踏み込んだ。その時、空間が歪むような感覚が星野を襲った。気が付けば、星野は崩れかかった薄暗い神殿の中にいた。

真子「何だったんだろ今の感覚…… って、え!?」

星野は自分の装備を見て驚いた。何と武器どころかアイテムが入った袋も、身につけていた衣服も全てが無くなり、裸になっていたのだ。恥ずかしさのあまり、星野は座り込んでしまった。

真子「何これ!?こんなの聞いてないよ!」

星野が注意深く壁を見てみると、壁に何か文字が書かれていた。古代文字だったが、ある程度知識がある星野は難なく読むことができた。

真子「えっと……『神殿に立ち入る者、一切の武器も経験も持つこと能わず。己の真なる力と知恵で挑むべし。』……ってつまり、装備なし、レベルも1ってこと!? 攻略難度が高いってそういうことなの……」

失った装備を悔やんでいる時間は無い、一刻も早く幻の植物を手に入れなければならないという意志が星野を動かした。ダンジョンはそれほど入り組んでなく、それほど迷わなかった。あちらこちらにモンスターはいたが、星野は気づかれず通り過ぎることができた。

真子「オートマタ、ゴーレム、エンシェントマシン……やっぱり神殿だと機械系のモンスターが多いわね。 けど、何か妙ね……」

機械系のモンスターは本来、鉄や木、ブロックなどでできている。だが、このダンジョンを徘徊しているモンスターはどれもが乾いた土のような素材でできていた。星野は少しだけ気になったが、それでも奥へと進んでいった。

真子「そういえばずっと裸だけど、今のところは大丈夫よね? はー……せめて靴くらいは見逃して欲しかったな……ここ石ころも多いし、罠でもあったら……」

靴のことに気を取られていたのか、星野は足元の罠に気づかず踏んでしまった。罠が起動すると、激しいラップ音と共に床に空いた穴から何かが噴き出し、星野の下半身を包み込んだ。

真子「ヒャアァ!何!? もしかして毒じゃ……」

確認すると、それは泥だった。水を多く含み、とろみが強かった。色を見ると、先ほどのモンスター達の素材もこの泥であろう。
泥は星野の下半身に纏わり付き、ダンジョン内の僅かな灯りに照らされ、独特な輝きをもっていた。

真子「なんだ、泥か…… それにしても、ちょっと入っちゃったじゃない……」

恥部に少しだけ入ってしまった泥を気にしていると、背後から機械のような唸り声と足音がした。星野がおそるおそる振り返ると、そこにはドラゴンを模したゴーレム、ドラゴンゴーレムがいた。先ほどの大きなラップ音に引き寄せられたのだろう。このドラゴンゴーレムも乾いた土からできていた。

ドラゴンゴーレム『■■■■■■────』

真子「もしかしてこのダンジョンの最上位種……!武器無しじゃ闘えないわよ……!」

ドラゴンゴーレム『■■■■■───!!!』

真子「ここは……逃げるしかない!」

星野は全速力で走りだした。ドラゴンゴーレムも追いかけてきたが、スピードはそれほど無く、幸いなことに遠距離攻撃をしかけてこなかった。罠が仕掛けられているかもしれない通路を無我夢中で星野は走った。
それからしばらくして、ドラゴンゴーレムの足音が聞こえなくなり、星野は息を切らせながら立ち止まった。

真子「はぁ……はぁ……もうついてこないよね…… ん?」

星野はふと、近くから水が流れるような音が聞こえることに気づいた。顔を上げると、そこには少し開けた場所があった。星野が顔を覗かせると、そこは円形の広間で、中央には星野の下半身に纏わり付いている泥と同じ泥が溜まっていた。そこに僅かだが水が供給されている。

真子「もしかしてあのモンスター達もこの泥から作られたのかな? あ!アレは……!」

泥のプールのすぐ側に、星野が追い求めていた幻の植物があった。先ほどまで疲労の色に包まれていた星野の顔に喜びが広がった。星野は夢中でその植物の側に走っていったが、泥のプールに近づくと一旦立ち止まった。

真子「このまま泥の中に入ればすぐだけど、もしかしたらとんでもなく深いだろうし、入らないようにしよう……」

星野は落ち着き、泥のプールの周りを歩くように幻の植物へ近づいた。そして幻の植物に手をかけた途端、泥のプールの中で何かが盛り上がった。幻の植物に気を取られていた星野は反応が遅れ、そこから伸びた泥の触手に足を掴まれ、泥のプールの中へ引きずり込まれてしまった。

真子「なっ、何!?」

泥のプールの中で盛り上がったものには目と口のようなものがあった。モンスターだ。泥そのもののようなモンスターが潜んでいたのだ。

モンスター『イイ……イイゾォ……』

真子「やぁっ!離しなさいよ! あとちょっとなのに!」

モンスター『オートマタノカタ……コワレタ……オレ、アタラシイカタ、ホシイ…… オマエ、カタニスル……』

真子「型!?そんなのなるわけ……」

星野の抵抗も全く意味をなさず、泥状のモンスターは触手を伸ばし、星野の体にくまなく泥を塗りたくった。

真子「気持ち悪い……!早く抜け出さなきゃ……」

星野が抜け出そうとしたとき、モンスターの触手が星野の恥部に挿入された。一瞬の出来事であったが、星野の体は震えた。それと同時に、星野は後方へ倒れるような形で泥のプールへ戻されてしまった。

真子「ああっ♡ どうしてこんな……」

モンスター『モット……モットツヨイオートマタ、ツクル……ダカラ、モットクワシクシラナイトナ!』

モンスターは何度も触手を動かし、星野の恥部を刺激した。星野は逃げられなかった。モンスターの一部であろう重たい泥が手足を拘束し、寄りかかるように、星野の頭はモンスターの体へ沈んでいった。

真子「こんな……汚っ♡アンッ! ハァ……ンッ♡アアッ!」

モンスターの体へと、どんどん星野の頭は沈んでいき、最後には首から上が全てモンスターの体には沈んだ。呼吸ができず、藻掻いたがそれでもモンスターの触手の動きは止まらなかった。

真子(苦しい……息ができない…… けど、こんなの気持ち良すぎる……!!♡♡)

そして星野は頭をモンスターに沈めたまま、多くの泡と共に絶頂に達した。それと同時に触手から泥が噴出された。泥は星野の恥部から溢れんばかりに噴き出した。触手が外されると、星野はようやくモンスターの体から自分の頭を出すことができた。彼女は、ダンジョン内にいたモンスターと並べても違和感は無いほど泥にまみれていた。

真子「ップハ♡ は、早く、アレを……」

泥だらけの手で触手に手を伸ばすが、それは叶わなかった。モンスターが泥のプールの底へ沈めようとしたのだ。絶頂に達したばかりの星野は抵抗できず、頭まで泥の中に沈んだ。
それからしばらくは、泥の中から何度も泡が立ち、時折泥の中から僅かに覗く口から喘ぎ声が漏れているだけだった。
その後、変わり果てた姿の星野が泥のプールから這い出てきた。もうモンスターは出てこなかった。元の姿からは想像できないほど泥にまみれ、だらしなく広げられた恥部からは泥が漏れていた。それでも星野は幻の植物に手を伸ばし、手に入れることができた。

真子「ハァー……♡ハァー……♡」

その後、星野は幻の植物を手に入れ、無事に帰還することができた。幻の植物を煎じた薬を飲んだ大切な人はたちまち回復した。一方星野は、泥状のモンスターに注ぎ込まれた泥が1週間以上恥部から零れていた。星野はその後、ダンジョンに入る際には潜入条件を誰よりも用心深く調べるようになった。
そしてその神殿のダンジョンでは、女性の形をした強力なオートマタが徘徊するようになったという。

END

Mud Dungeon

Mud Dungeon

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2018-11-09

Copyrighted
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