実存的に くしゃみ二回

実存的に くしゃみ二回

短歌十首。

   



   



   

  



   



   



 







言葉

わたしたちが決して一人では生きられない最初の証し





唇 震わせて

死ぬまで戦わなければならない この形象





街は

知らせず

過ぎる

ありきたりな

夕暮れ

一生を

隔てられて





一生を

生かしてくれる

あのひとが残した カレンダーの切れ端





混みあったタイムライン

ひと求めずに

小さく

人生

切れ端





水晶の降る夜

決して怖れないで このわたしの深くまで





背を向けない

裏切らない

一番かなしかったあなたを知っている





たくさんの背中

風を切ってゆく

背中は

哀しみが彫られている





「生きる」が「いま」を尋問してくる

白旗の朝

ピザ一切れ 愛でる





詩が弱音を吐く

死にたくなる

実存的に くしゃみ二回


   



   



   

  



   



   



 

実存的に くしゃみ二回

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実存的に くしゃみ二回

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-10-15

Copyrighted
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