深夜の贖罪

深夜に回す洗濯機の音は
まるで贖罪の音色

ため息のようにもらした嘲笑


赦されることなど
もう ずいぶん前に諦めたつもりでいたのに

まだ

わたしは



未来にすがりついているのか




夜が 明けなければいいと思った

朝の光は 眩しすぎる

ゴトンゴトン と水音を聞きながら

永遠があるのなら



それは 夜がいいと

ずっと 夜がいいのにと


全てを嘘にしても

全てが本当のことでも

欠けた月の下

見えにくくなればいい

そんな夜にずっと座り込んでいたい


回り続ける 洗濯機



キレイになる



キレイになる



わたしを置いてけぼりにして

深夜の贖罪

深夜の贖罪

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-20

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