生きて 生きて 明日も 明日も ここに 心だけを

生きて 生きて 明日も 明日も ここに 心だけを

短歌十首。

   



   



   

  



   



   



 


終わりのない射光のなか

ゆっくりと終わっていった日々をにぎって




出会って

終わって

背中に憂い 刻まれて

明るい街に 流れて




明日

なにを引き換えに 失うか

哀切 乞う 

ジャズがほしい夜




写真に

ひとの踏み痕

行ったこともなく 街の名前が哀しくて




豊穣な緑のなか

透明を愛したひとを染めてみる

五月




風の音色 寂しいなら

寂しいままに 思い出をじっと座ろう




紫煙が濃く流れ 歌を編む

なんども歌で生き返るひとの夜




何色でも

初めての気持ち

ずっと

本当に 本当だったひと




優しい音楽

突然の天気雨

なにもかも一途に溶けた日




生きて 生きて 明日も 明日も さまよう

ここに

心だけをおいていく
   



   



   

  



   



   



 

生きて 生きて 明日も 明日も ここに 心だけを

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生きて 生きて 明日も 明日も ここに 心だけを

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-07

Copyrighted
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