ガラスの目玉

青が広がる。草原が見える。風が吹いている。女の子が手を振って僕を誘っている。なにかの絵でこの構図を見た。美しいとは思ったけど、こんなに爽やかだったとは思わなかった。ただ、あの青に僕も混ざりたかった。青は僕を覆い尽くしてもまだ足りないらしく、まだまだ地平線へと広がっていく。一つ贅沢をした。僕は青が終わるまで、身近でそれを見届けたんだ。

ガラスの目玉

ガラスの目玉

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-27

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