この少女は、一体何者なの

この少女は、一体何者なの

才能とは何処から来るのか。私にとっての才能とは一体誰から与えられるのか。
一人の女の子を抱いているの。なぜ私はその美しい女の子を抱いているの。この子は一体誰なの。未来のほんのりと慈しみ深い情景を感じている。
そう未来の我が子を抱いているのです。なんて可愛いらしく美しい子なのでしょうか。この世界に一人の希望の輝かしい存在をはっと知ったのです。大地の上に私が子供を温かく抱いて立っている、それはひそやかに春風に包まれて真実となったです。
未来の私は結婚しているということなのでしょう。女の子は優しく抱かれて気持ち良さそうにぐっすりと寝ていました。その女の子の可憐な表情に神のようなやすらぎをうっすらと感じていた。
この一つの生命には生と死があり、人生に生きる時間の限られた生命体の一期一会の小宇宙。そして優しい母なる家庭へと還っていく。
祖先から受け継がれた遺伝子がこの娘にも確かにあります。私は何かしらの喜びをふわっと感じて一人の人間としての実存性に安心した。
少女は私に何を訴えようとしているのだろうか。少女は愛を求めて微かに声を出すのだろうか。少女は私が備え醸しだす人格に甘えても、それだけに値する価値を見出したということなのだろうか。
少女は私に対して明らかに親しみを超えた恋心のような感覚を持っている。その少女から恋人としての付き合い方を期待されているのだろうか。
そのひそやかな想像に、女性の女性たる所以の女心に解明されない不可思議な観念を抱いていた。
その女の子は私に寄り沿い甘えるしぐさをしている。私はどうしていいのか。何とも嬉しい気持ちを秘められた本能としては感じたが、常識的にこの恋はいけないという、もどかしい思いもどこかしらあった。その女性の持つ何か人間としての近親的な愛に対する遠慮を少し感じているのです。
その女性は私に対して何を言おうとしているのか。その女性は私がそばにいると、とても気嫌が良く心は嬉々として、この地球上の美しさを体全体で表現して叫ぶのです。
その叫びのあどけなく女性らしいこと。この少女は少女なのか、大人なのか。理解し難い女性の仕組みに感動した。
少女は少女でいながらにして、大人の色気を本能的に備えていた。
これから私は少女を大人にしようとしているのか。私は少女を神にしようとしているのか。
ぞくぞくとした未知なる感性の体験に凄みを感じた。
その少女の肉体はあどけなく優しくやわらかかった。
何という可愛らしい体の曲線なのでしょうか。何という神に愛された崇高な体の美しさなのか。この少女のあまりにもの優美さに惚れ惚れいたしました。
そして今その少女を抱いている。その少女も私を抱いている。
このような関係を世間では恋人というのではないでしょうか。こんなにも美しい少女を抱ける私は宇宙で一番神に愛されているのではないか。
その少女の甘える体のしぐさが妙にいやらしく可憐で色めいた。一線を超えていいのだろうか。
この真実、少女は、私と関係を持つことを許したということなのか。少女が大人として振る舞って可憐に変身し、私を男として捉えているということなのか。
少女と私は一進一退を続けていた。私が少女を愛そうと寄り沿い強く抱こうとすると、少女は私に抵抗するようにすっと遠のいた。
私も少女もまだ決心がつかないのです。男に強く求められると女性がそれをさらりとかわそうとするのは、女心の成せる神業なのかしら。
女性は何というしたたかに器用な生き物なのかと我ながら感心した。
これから私達は結ばれるのか。こんなことでは男がすたれる。ここは男らしく強気でいかなくてはなりません。女とは、まさに男のダンディズムに憧れるのです。そして強気でいこうと心に決めたのです。

この少女は、一体何者なの

この少女は、一体何者なの

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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