鳥

このような美しい世界を知らせたお方は誰なのでしょうか。
朝起きて世界は青きお伽噺話の心事象に、ふわっと身を隠れさせ、私の世界は親鳥と二人だけの秘密になる。私はスズメになります。今日は人間がやめれる美しく晴れ渡った1日。
親鳥がそこにいてくださり、私をご加護し安心させて宇宙的な深層心理へと旅立たせた。
私を生かしてくださる、潜在的に眠りにつく未知なる可能性が、小鳥達が休める停伯所のように浮かび上がる。
あなた、親鳥の停伯所はいかがですか。
私を休めてくれる親鳥の計らいは、なんて思いやりのある愛情。
やすらぐ心羽をふわっと伸ばす、ひとつ、ふたつと現実を彼方へ離していくの。
親鳥は私を休めます、ふんわりとやわらかい巣の居心地の良さ。
親鳥はどんな時でも私に食べ物を与えてくださいます。
一人ぼっちの孤独な生命に好意を、親切を、情けを与える母鳥の優しい心づかいに、世界は伸びる心象風景の目映い羽。
親鳥の羽毛の上はふんわり不可思議な無重力で、なぜだか休まる。世界が鳥達の巣だけでできているなら、この世の俗にまみれないのです。
大空を軽やかに流れていくスズメの優雅な遊覧飛行。宇宙的な仏様の清められる美しい羽をはためかせお祈りする。
なんて宇宙の時空は広々として淀みなく美しい羽が伸びていく心は、のほほんとした春の陽気に、幼い孤児が示す北極星の晴天。
青き山々に花が咲き初める美しき敬虔な世界の癒しは、仏様の美しく伸びるか細き手。
あなた、そんな美しい御手を何に使うのですか。あなたの御手は大空の真理のようでささやかな可愛らしき微笑。
そんなにも3次元で可憐な御仏体の手の周りを飛翔し、有頂天でさらなる頂きへと己の才能を試します。
母鳥は私の飛行能力の進化における司祭的存在で、あなたの後を追う、この世の最も安心的な和みの飛行ライン。
母鳥は決して私を見捨てない大らかな慈悲が満ちる心象風景。
その佇まいは堂々として頼れるギリシャ彫刻のアポロン。
そして、自然界の植物は青葉をぐんぐんと伸ばし、虹色の花を一面にぱあっと咲かし、宇宙の無限の広がりを獲得していく。あんなにはっきりと植物はこの世の主役になりたがっています。
幽玄なる山々にも、こんなに青き澄んだ純心な花を咲かす植物に、鳥達はその偉大な畏敬の念で崇める。
生命の赤い彼岸花が願いを叶えます、そして仏様の世の教科書になる。
自然の緑は大いなる山、大いなる植物、大いなる生命の無為自然の計らい。
そして、田んぼにはすくすくと稲が育ち、その真ん中には石仏がぽつんと一人で立っています。
スズメはその石仏の上で、大いなる慈悲の恩恵を受けて、全身を休ませるのが好きなのです。

石仏はスズメに愛されていたの。ふふっ石仏笑ってた。
春の季節がほんのりと色欲を起こさせ、恋に憧れる身体に、石仏の奏でるお経の音楽が必要なのかしら。

そう、スズメは石仏と結婚するのです。スズメのほのかな恋心に、石仏は大いなる愛情を示し、世界が晴れ渡る穏やかな日に、精霊の受胎告知を受けたのです。
私は石仏の子供を宿しました。そして親になるのだわ。私はどんな母親になるのですか。
私の子供はどんな精霊の子供なの。何だか、不思議な気持ち。
母鳥になるなんて、地球の自転が時を満たし、万事は成熟させていく。秘められし精霊の子供の親になる何て美しい様相の成り行き。
精霊よ、さあ、来なさい。
私は愛されるように、私も子供を愛してあげたいのです。不可思議な仏様の計らいで預言する計算機の数値はあっていた。
私を、全てを許してくれた仏様の計らいに生命の期待が上昇し、さらにまだまだ上昇する。それに同期するこの浮遊的リロモンが漂う静けさ。
さあ、精霊の子供が生まれました。

諸行無常に時は過ぎ去り、いつか私は死を迎えるのでしょう。果たして私はよい母親になれたのでしょうか。でもそれは人生の全てではなかった。たかがそれだけのことだったのだわ。
でもスズメとしての人生は、これで本当によかったのだという情感に、川は海へと全ては流れていく、たどり着いた本当の潔よさ。
こんな人生はいかにも壮大な大空への夢を叶える計算的な倫理性で、森羅万象は無為自然になっていった。
私はよい鳥としての人生でした。こんな人生でありがとう。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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