愉悦
~ALLセイギside~
カーテンを閉め忘れられていた窓の外から、朝の日差しが注ぎ込む。その注ぎ込んだ日差しは、ベッドで眠っていた俺のまぶたをこじ開け、眠りから無理矢理に引きずり出した。
セ「んぁ…あぁ……朝か…」
音を立てないよう左半身を下にして再び寝転がりながら、まだ眠っているゼロに向かって小声で挨拶をした。
セ「ホラ、起きろよゼロ。夕べは愉しかったか?」
眠っているゼロに問いかけても、当然返事は無い。
セ「はっ…気持ちよさそうに寝てんじゃねぇか。夕べ気持ち良さそうにイきまくったから、疲れちまったか?」
口の前に運んだ右手で穏やかな寝息を感じながら、口角をあげ昨夜の出来事を思い出す。
ゼ「ふ、ん…はぁ…ぁ…ん、セイギさ、そこ…も、いいから、早く…挿れてください…」
尻穴から音を立てて取り出した三本の指にはねっとりと体液が粘りついている。
そこまではいつもの行為と何ら変わりはなかった。
ゼロが早く挿れてほしそうな、潤んだ瞳で俺を見つめてきたとしても、今日はすぐには挿れてあげない。
真っ暗だった部屋を薄暗い間接照明に変え、ベッドの下から隠していたあるものを取り出す。
ゼ「えっ…なんでカメラなんて…」
そう。ビデオカメラ。
薄暗い部屋の中真っ赤なライトが尾を引き、レンズ部分はゼロに向けられる。
有無を言わさずゼロの後頭部を掴み、俺の股間へ顔を持っていく。リップを塗るように男根で唇を一周する。
セ「…ゼロ、舐められるよな?」
恐る恐るカメラを見上げたあと、四つん這いの状態で男根を舐め始める。
撮られている意識があるせいか、はたまた撮られて興奮しているせいなのか、俺の言葉に順応になってくれたようだ。
裏筋を舐め上げ舌の先で亀頭をくるくると舐め回す。まるで大蛇のように。
不意にゼロの大きな瞳から涙が零れた。その姿があまりに官能的で、ゼロの意思を無視して頭を掴み激しく腰を振る。
喉の奥に当たって苦しそうだが、そんなこと今はどうだっていい。果てそうになったところで引き抜き、ゼロの顔に吐精した。
目の前にカメラを向けると、レンズに白濁まみれた卑猥な自分の顔が映ったのか、カメラから目をそらす。
顎を掴んで無理やりカメラに目を向けさせると、「撮らないでください…」と、貧弱な声を発した。
それはきっと本望じゃない
そうだろ…?
顎から滴り落ちそうな白濁を親指ですくい、ゼロの口にねじ込む。親指がちゅぱっと音を立てて引き抜かれると、ゼロは口をもごもごさせて怪訝そうな顔をする。
セ「飲めるだろ?」
ゴクリと喉を鳴らせて精液を食道に押し込んだようだ。
セ「やればできんじゃねぇか」
頭を撫でてやると、緊張が解けたのか顔を緩ませる。
ベッドに尻をついているゼロをそのまま押し倒し、足を自分の肩にかける。
ゼロの高揚した顔もピンと立つ乳首も先走りを溢れさせる男根も、すべてカメラに収めたところで、早く早くと急かすゼロに流されてしまう。
内ももを撫で、すでトロトロになっていた尻穴に自分のモノを一気に差し込む。
ゼ「あああああっ!まって…そんな急にっ…いれたらッ…」
挿れたと同時にゼロの男根から白濁がぴゅっと零れた。
セ「お前っトコロテンかよ…撮られて興奮してんだろ」
間髪入れずに大きく腰を振る。
ゼ「ちが…!そんなんじゃ…ひ、んっちょっ…と、セイギさ、おれ…イったばっか…あああ…!」
セ「早漏すぎだろお前、これじゃ最後までもたねぇぞ?」
ゼロがイってもイっても腰を振り続けていると
ついに
ゼロが
こ わ れ た
ゼ「ひんっ♡ひゃうっ♡セイギひゃんっ♡もっと突いてッ♡…ぐちゃぐちゃ、に、壊してくらさいぃぃ♡」
満面の笑みで揺すられるゼロはなんだか気味が悪い。
セ「自分の痴態を撮られて嬉しいだろ?」
ゼ「は、いっ…嬉しいれす…♡俺のびんびんのおちんちんもっ…とろとろのあにゃるもっ…全部見てくらさいッ♡…ふ、あ…」
セ「ほら、カメラに向かってピースしな?『淫乱な俺を今夜のオカズにどうぞ』って言えるな?」
カメラを顔に向けると、ふにゃん、と緩んだ顔で両手ピースをしながらカメラに語りかける。
ゼ「ちゃんとぉ、観てますかぁ…♡いんらんな…おれを…今夜のオカズにっ…どうぞ…♡まっひぇ、も、むり、お潮でひゃうよぉ♡」
カメラを再び全身が映るアングルに戻したところで、ゼロの男根からぷしゃあ、と潮が溢れる。
疲れ切ったゼロはそのまま気絶してしまった。
昨晩はいつもよりゼロの身体への負担は大きかったはず。
愉悦と恥辱に震えて甘く濡れた嬌声を上げ、裸体を痙攣させていたゼロの様子を思い起こしながら夕べ嬲ってやったゼロの乳首と男根を眺めれば、堪えきれずに欲情を募らせて自身の男根を硬く膨張させる。
だが湧き上がるその欲情を、理性で抑え付ける必要は俺には無い。好き勝手に嬲りたいから好き勝手に嬲り、淫らによがり鳴かせたいから淫らによがり鳴かせる。
その欲望のままに、男は身体を起こして静かに寝息を立てているゼロに手を伸ばす。
「ゼロ、早く起きろよ。今すぐ起きないと…また、気絶するまでイかせまくるぜ…?」
残酷に微笑む俺の悪意にも気付かず、ゼロは夕べに吐き出した自身の精液がこびり付いた腹をゆっくりと上下させながら、無慈悲な行為とは無縁な、優しい眠りの世界を味わっていた。
愉悦