デルタ・ブルースの夜

デルタ・ブルースの夜

短歌十首。

   



   



   

  



   



   



 

街

足早のひとの 陰り

誰かが 

置いた 陰り

         一日を信じて




どこからか帰ってきて傷みへともどる

沈めていくコップの底




独りだけで

独りだけではなくて

街の色 落ちて

射光

人々




詩を去って

ひとを去って

詩もひともない静寂の一人を いつかが




「ちょっとだけ家事やって詩だけ書いてくれてたらいいの」

「リルでいいの」




日々

こぼれ

おまえをなくして

遠い遠い遠いむかしさえなくして




好きで 

消えて

歩き疲れて 

歩き疲れることだけが残って

路




えぐり狂う この路

唐突に目が滲んだデルタ・ブルースの夜




ひとも 

詩も 

尽き

おしまいが近づきます

ただただ好きだったのでした




人生が

降りてくる

祈った

神ではなく 色素の抜けた瞳を
   



   



   

  



   



   



 

デルタ・ブルースの夜

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

先端KANQ38 ツイッター https://twitter.com/kanq3
先端KANQ38 公式サイト https://neuedada.wixsite.com/kanq38

歌集を電子書籍で発行しました。ただいま予約注文受付中です。
よかったらお買い求め下さい。
http://amzn.asia/4PTNRkt

デルタ・ブルースの夜

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted