片割れ

片割れ

  



   



   



   



   



   



 

夜のしじまは

街のなかで一人一人の背中で色が違う



わたしは



ここで



ふたりのうちのひとりで 



不在の

ひとりを待つ




ひとりを見つけられず

街からは見つからないように生きる  わたしの詩




今夜は

やさしい音色だ

もう少し

聴かせていてくれ




かけがえがないっての、こんな人生でいいのか?




今夜のしじまを

コーヒーの底 沈めて

今夜の色を

不在に  問いかけた。
  



   



   



   



   



   



 

片割れ

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

先端KANQ38 ツイッター https://twitter.com/kanq3
先端KANQ38 公式サイト https://neuedada.wixsite.com/kanq38

片割れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-05

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted