*星空文庫

乳濁

紺 作

あなたの乳濁色の肌は
いつまでも正解を言わない
肩に頭を埋めたのに
陶器のように私を拒む

曖昧な猫かぶりの国
仮面越しの密売人
円周率は大袈裟で
離れ離れの渦巻きを歩く

体温を感じるものは
嘘で固められていた
傷つけてしまいたいのに
尖ったものが見当たらない

みだれ髪の恋心
縛り上げた紐の後
憂鬱からのせせらぎで
あなたの指を絡めとる

『乳濁』

『乳濁』 紺 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-07-10
Copyrighted

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