ジャッジメントですわ

本来であれば
昨日中に完成する筈だったのですが…。

それでも!

今日の仕事終わりに
急いで再作業し
なんとか形にする事が出来ました。

はい、
なんの事かと申しますと

【掃除棚】

です。

完全なオリジナル・ハンドメイド。

新居の側に
ホームセンターがありまして。

当初の計画としては
図面だけ引いて
知人に作成してもらうつもりだったのですが

なんとなく
興が乗ってしまい

予定では金属製であったはずの図面を破棄し
今度は木製メインに。

そして
自分で作ってみようかと!

そういう訳で
昨日は
開店と同時にホームセンターへGO☆

木材は桐メイン

加工しやすい上
吸湿発散性も高く

とても日本の気候にはマッチしています。

昔ながらの桐タンスなんて
とても有名ですしね。

昔は
娘が生まれると庭に桐の苗木を植えたそう

丁度嫁に行く頃に
大きくなったその桐でタンスを拵えた…。

なんて話もよく聞きます。

そしてこれが1番大事!

なにより
お安い。

とても私向きであると申せましょう。


助手には
進化する23歳

通称【モッチ】を指名。



━━━ホムセン前━━━

モ『おはようございます!』

私「おはようございます!」

『で、何ですか…その格好は?』

マチの全身を包む白い作業用ツナギを見て
モッチは不思議そうな顔をしている

「エマージェンシーッ!」

独特のポーズを決めてマチが奇声を上げる

『ちょ、みんな見てますって!』

モッチが慌てて
マチの奇行を止めに入る

「私は【SPD】!Special - Poor - Daikuranger…
燃えるハートでクールに作業するのだ!」

『今日もトバしていますねぇ…』

マチの全身を包むツナギは
某有名自動車企業のものだ。

しかも【白】

これを身につけられるのは
そのメーカーでは整備長クラスのみ。

ヒラの整備員は赤か緑だけなのだ。

しかも
ご丁寧にネーム刺繍まで入っている!

数年前に
マチがメーカーに無理を言い
手に入れたものなのだ。

「………特凶仕様………!」

『なんて?』

「デカ・プレイリーッ!」

『さっきは大工って言いませんでした?』

「…デカもダイクも似たようなものでしょ。」

ちなみに
プレイリー、とはプレーリードッグを
略したもの。

以前にも書き込みましたが
私の守護動物なのですって。

プレーリードッグは
巣作りの名人

今回は巣ではなく
家具ではありますが
その守護能力に期待しましょう。

さて、
先ずは材料を調達

『あ!これなんて良くないですか?』
モッチがいかにも
高級木材といった感の強い木板を指し示す

そんなものは
セミプロや玄人の使うものであって
私が作るようなガラクタには
向いていません。

加工も難しそうだし。

なにより高価。

「その板は偽物だよ。」

『ああっ…また…もうっ!マチ岡さん!!』

今回のノリはモッチにも通じたようだ。

とりあえず
そんな下らなさMAXの会話を楽しみながら
桐の板と金具数点を購入

これらを
ホムセンに設置された工作室に持ち込みます。

工作室は
こちらで購入したものなら
準備された各種工具、工作器具を用い
自由に加工出来るのです。

ただし

身分証明書が必要ですし
かなり
本格的な機械も置いてあるので

【万が一の場合には自己責任でヨロシクゥ!】

的な紙にサインも必要となります。

私はそれなりに
慣れていますが

モッチは初体験。

なので機械や刃物には基本的に
触らせません。

使い方と注意点は勿論教えますが
今回は慣れるだけ。

とりあえず
図面通り
木材にどんどん印をつけていきます。

そしてカット。

据え置き型の大型旋盤で
次々と切断。

この味を一度知ってしまうと
手ノコでギコギコするのが
本当にアホらしくなります。

まず
人力では不可能なスピードと
綺麗な切り口

プロは判りませんが
少なくとも素人では絶対に無理です。

カットしたものを
人間万力と化したモッチに持たせ仮組。

うん、
まーまーかな。

そして
接着剤を塗り組み合わせ
錐でアタリをとっておいた穴に
次々とタッピング木ネジを打ち込んでいきます。

こうして
昨日8割ほど完成しました。

こちらを一度持ち帰り
お部屋の中で実際に合わせ
不具合点や改良点を
探っていきます。

そして
さきほど
もう一度
工作室に持ち込み
仕上げてきました。

こちらに
ダイ○ンのホルダーをセット

次いでホウキ・ハタキ

そしてフローリングワイパーもセット

最下部には
ゴミ箱がセットでき
さらに引き出せる特殊ギミック

このゴミ箱の上部に設けられた
チューリップには
パチンコ的な遊び心も。

幾つか付けた引き出しには
お掃除シート類が収納。

これらが
先ほどから
次々と実際に装着されていきます。

「完成っ!
【ダイ◯ン=フルブラストアクション】ッ」



うん、
我ながら
なかなかの出来映えではないでしょうか♪

ジャッジメントですわ

作業から二時間ほど経過したところで
モッチは急激に興味をなくし
ペットコーナーに逃亡してしまいました。

ウーパールーパーが
缶コーヒー程の大きさの
透明な筒に入れられ
¥1500で売っていたそうです…。

マンチカンは¥150000ですって…。

ジャッジメントですわ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-24

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