*星空文庫

野良猫ハミル 作

少年は、河原に座っていた。
放課後の事である。


いくぶんか黄色くなってきた気がする



薄い水色だったのに、夕陽に差されて拗ねたんだろう


川を覆って、良いように人を通す橋は卑怯だと思った



そう思ったあたりで、やっと立ち上がれた


こめかみが押されたように、痛い


‪僕を!僕を言葉にして!と、波の中にいろんなものがチラチラと姿を出す



アレ、あれは何だろう


さっきのはなんだったろう


掴み上げる前に、全部水の中に消えて行く


濡れたアスファルトに置いたわらび餅みたいな色して



‪川のそばに住みたいな


橋の下が良いかしら



「行ってきます!」


「さようなら!」


さようならぁ!



ぼく、行ってきます!



さようならぁ!



なんだ、真緑に染まってら

『川』

『川』 野良猫ハミル 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-06-12
Copyrighted

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