おあずけ
毎回の殺人事件で遺体の第1発見者となる者の親友と名乗る男が今回の事件の被疑者である可能性が高い…
というわけで、何故か青山が潜入捜査のため、この男が住む大きな豪邸に潜り込むことになってしまう。
誰にも鉢合わせないようお屋敷を捜査していたつもりであった青山だが、背後から近づく革靴の男に気づくことはない。
その瞬間、麻袋を被せられ、薬によって意識を失ってしまった。
周防斎 × 青山年雄
首と床の金具を短く繋ぐ、黒革製の首輪と首輪の前部に結合された鎖。
拘束具を用いて裸体の自由を奪われた青山は、指を使えず、立ち上がる事も許されず、膝と胸を床に着けて裸体を支える体勢から離れられない。
言葉を封じる為に噛まされた黒のギャグボールも、視界を塞ぐ為に装着された黒革の目隠しも、毟り取りたくても毟り取れず、無防備にさらけ出された恥部を容赦無く弄ぶ自分を拘束した者の手をとめる事も出来ない。
丸出しの男根を手で巧みに扱かれ、解された尻穴を指でぐちゅぐちゅと掻き回され、望まぬ絶頂の直前で快楽を全て取り上げられて射精を焦らされる屈辱の責めを加えられても、行動の自由を完全に奪われた青山はただただ相手の期待通りに喘ぎ鳴きながら、刑事としての誇りを男としてのプライドと共に傷付けられるしか無いのだ。
「刑事さん、射精したいよねぇ? チンコもケツ穴もビクビク震わせて、もうすぐイけそうだねぇ?」
「ううーっ! むふっ、うふぅっ!」
限界まで張り詰め壊れた蛇口のように先端から透明な先走りを零している男根を擦り、三本の指をやすやすと受け入れる程に緩んだ尻穴を好き勝手にほじくり回しながら、刑事を捕らえて甘く嬲っている周防は意地悪く問いかける。
どうせ、また射精を寸前で取り上げられるんだろう。
刑事のわずかに残った理性はそれを理解している。
だが、何度も何度もおあずけされ、射精欲が溜まりに溜まった肉体は刑事の理性を塗り潰して射精を欲し、ねだるような唸りを無意識に発させている。
それは、ほんの数時間前まで射精したいという欲求をかたくなに否定していた人物とは思えない淫らで無様な変化だ。
そんな変化を確認した周防は、青山が徐々に陥落している事実に対して満足そうに笑い、青山が射精を迎える直前を見計らって男根から手を離し、尻穴から指を抜き、また射精をおあずけした。
「んんっ!? むっ、ぶふぅぅーっ…!!」
もう少しで待ち望んだ瞬間を迎えられた青山の男根は快楽の中に突然放り出され、やり場の無い欲望が中で暴れ回っているかのように激しく脈打っている。
勢い良く指を引き抜かれた尻穴は開き切ったままの状態となり、腸液に濡れた内部が淫猥に蠢く様を目の前にいる周防の目に提供してこれ以上無い征服感を与えている。
「あーぁ、またイけなかったねぇ。一体、いつになったらイかせてもらえるんだろうねぇ…」
「んぶっ! ふぅ、むぶぅぅぅぅ!!」
自分の立場を忘れ、なりふり構わず哀願の唸りを上げながら恥部を突き出して射精を求める惨めな青山刑事の痴態を眺めながら、残酷な周防は無抵抗の青山刑事に再度のおあずけを与える為に、男根と尻穴へと手を動かしていた。
おあずけ