*星空文庫

エビフライ

紺 作

しなびたエビフライをどう食べるか考えていて
今日はもったいないくらい
間抜けな日曜日

でくの防の僕は
きみのことを思いだした

何もしてやれない
バレバレの自己陶酔
箸の先でつついてみる
不味そう

今日は
このまま伸びたTシャツを着て
光に見つからないように
閉じ籠っておこう

ままごとではないのかと
錯覚する度に
あなたがくれた人参のおもちゃは
どこへ行ってしまったのか


逃げ出したあの日を
適当に腹のあたりに感じて
嘘が喉に芽を生やし
ちぎれ雲は私を無視し続けたから
いつまでたっても油ものでお腹を壊す


結局しなびた全てを
二度揚げして
食べますね

『エビフライ』

『エビフライ』 紺 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-06-11
Copyrighted

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