質感 □ × 〇
微ピンク注意
午後9時。夜になると少し肌寒いこの季節。
収録を終えて家に帰ると、シゲの靴があった。シゲはもう帰ってきてるみたい。
□「ただいま〜」
廊下を歩いてリビングへ向かうと、何やらキッチンからいい匂いがする。
□「ただいま、シゲ。今日のご飯はなに?」
一緒に暮らしてるこの家では、いつもシゲが料理を作ってくれる。
〇「おかえり、今日はカレー作ったの。もうすぐできるからスーツ着替えてきて。」
俺に顔を向けることもなくレタスをちぎるシゲ。
ま、慣れっこだけどね。別に。
最近、付き合って随分と経つせいなのか生活にドキドキがなくなってしまった。
熟年夫婦にはありがちなのかもしれないが、俺はどうも気に食わない。
恋愛にトキメキがないなんてごめんだ。
そんなことを考えながらシゲを眺めていると、あることに気がついた。
シゲの背後に周り、お腹に手を回して抱きしめる。
〇「ねえ。見てわかんないの?いまサラダ作ってんだけど。邪魔。離れて」
両手が塞がってて手で押しのけられないのか、お尻を突き出して俺を離れされようとする。
なんだよ、無意味なのになあ。
でもやることは可愛いじゃんか。
そんなことされたら、とことんいじめたくなっちゃうなぁ…。
□「なに?お尻ゆらゆらさせて。誘ってんの?」
耳元で囁くと
〇「え、ちが、そういう意味じゃ、」
耳まで真っ赤にして弱々しい反抗をする。
□「そういえば最近、身体引き締まったよねぇ。
なんか背中がしゅっとしたわ」
Tシャツの中に手を入れ、ゆっくりと背筋をなぞる。
〇「ひぁ…こやぁ…だめ、さわんな…ぃでっ」
その手を、そのままお尻へ持っていく。
鍛えている割にふわふわのお尻は撫でているだけで癒される。
□「キックボクシングやってる割にはお尻、肉付きがいいよね」
〇「っえ、そうなの…?俺頑張ったのに…」
顔だけ振り向いて少し落ち込んだように自分のお尻を撫でた。
□「なんでこんなえっちな身体になったか俺知ってるよ?」
スウェットを膝上まで下ろしてシゲの手の上に自分の手を重ね、包み込んで無理やりお尻を揉ませる。
〇「ちょっ…と…小山さんっ…離し…」
□「迷信だけど、男は抱かれるとお尻が大きくなったり、肌の触り心地が良くなるんだって。」
耳元で囁きながら爪でお尻の割れ目をカリカリッと掻くと、甲高い声をあげてぶるぶると震えた。
そのまま手首を掴んで反転させ、向かい合わせの状態でシンクに押し付ける。
シゲの真っ赤に染まった顔がよく見えた。
質感 □ × 〇