*星空文庫

ポストWeb 2.0時代の黙示録

西園寺リルケゴール 作

ポストWeb 2.0時代の黙示録

   







   





南半球の少女が微笑む100KBのJPGファイルを見て

北半球の幼児性愛者の精子が1リットル撒き散らされる。


   







   





短い狡猾な断定口調によって10KBの結論がペーストされ

思考停止によって抹殺される無辜の名前が10列リストアップされる。


   







   





1000人の友人を持った誰かの News feed が着々と更新されている。

更新されない1000人のうちの誰かがでひっそりバスタブで手首を切る。

Newsにならない1000人の餓死者は feed すらない。


   







   





彼のアプリには彼女の悪夢がシェアされる。

ネットバンキングで僕らは加速された破滅をオンライン予約する。

100文字足らずの憶測が1000人のデイトレーダーを発狂させた昨日。

今日は1時間刻みで1万人の失業者を生み暴動が始まる。




   







   





明日一日で祖国が消滅するかもしれない僕は

生死不明のアカウントにダイレクトメッセージで別れを言う。

僕らの孤立は偉大なボットに導かれ、僕らの相互確証破壊が終わる。


     

     


   







   

『ポストWeb 2.0時代の黙示録』

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『ポストWeb 2.0時代の黙示録』 西園寺リルケゴール 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-06-05
Copyrighted

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