愛_愛

愛を求めていたい

いつだって

わたしは何者でもなかった

だから これから何になっても良いんだって

そうじゃなかったよ

わたしは 生まれた時に全てが決まっていた

いいや わたしだけじゃない

みんな

生まれた日に死ぬ日も決まって

そこに行き着くまでの過程が全部

恐ろしいだなんて もう今更思わないけれど

だけど 結果的には選択で

全ては自分自身の選択で

たくさんの人のたくさんの選択が募りに募って

世界は回っているんだって


やあ ここまで読んでくれてありがとう

わたしは 愛の話をしにきたんだ

わたしには愛する人がいる

それはとても美しい人なんだ

わたしは女性で 彼女も女性だ

何もおかしなことなんてない。いいね?

みんな男とか女とか そういう性別の前じゃあ

気持ち悪くて仕方ないからね

それにしたって彼女は本当に美しいんだ

身に纏うもの全てもそうだ

顔も髪の毛も洋服だって全てが

だけど肝心なのは中身で

彼女はとても心が綺麗なんだ

もう彼女の心があるだけで

薄汚れた水が飲み水になれるような

そんな感覚だよ



彼女が得る愛は

彼女が与える愛に等しい



彼女はそんな人さ

ストイックに見えて

本当はすごく情熱的なんだ

彼女の最大の魅力だよ


わたしが得る愛は

彼女に与える愛に等しいのだろうか

愛_愛

愛_愛

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-21

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