カブヲシマさんについて

形式を小説としていますが、少し変わった転校生カブヲシマさんを中心とした愉快な仲間たちの日常を平凡な少年の視点から書いた日記調で書いていきます!随時更新していきますのでよろければお楽しみください!感想などもありましたら、ツイッターをやっていますので、そちらにお寄せくださると励みになります。

四月一日


今日から、新学期が始まりました。
いくつか大きな出来事がありました。

一つ目:村本と別のクラスになることができました。
高校に入って二年の間、彼からの意地悪には苦しめられて来ましたが、ようやく解放され、ひと安心です。

二つ目:僕のクラスに転校生がやって来ました。名前は少し覚えにくくて「カブヲシマ レイコ」さんというらしいです。背が高くて髪も長い美人さんですが、ちょっと変わった感じの人でした。自己紹介の後にいきなり制服のポケットからラップに包んだサンドウィッチを出して食べだし、真島さんの後ろの席に着くと「マフィンのボス」書かれた筆箱と、エゾシカの群れのジオラマを机いっぱいに広げました。「マフィン」ではなくて「マフィア」ではないかと思いました。
放課後は誰とも話さず一人で下校しました。なぜだか鞄には、フライドチキンになったフラミンゴのイラストが描かれた、大きいステッカーを貼り付けた鍵盤ハーモニカがぶら下がっていました。
これからもっと仲良くなれると良いです。

三つ目:消しゴムを買うお金が貯まりました。これはとても喜ばしいことです。

カブヲシマさんについて

カブヲシマさんについて

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-20

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