その少女は海を見ていた。

その少女は海を見ていた。

その少女は青い海を見ていた。その表情はミステリアスで不思議な微笑だった。
なぜ少女はそんなにも神の慈悲を湛えた妙な感情に浸る雲の乙女なのですか。私には少女が朧気に遠くを見つめるその表情の意味がわからなかった。
そして、その少女は海を見つめながら両手を一杯に広げました。
少女の両手が広がった、その御神体は十字架の強い感情で美しく装い泣いていた。
「あなたはなぜ泣かなくてはならないのですか。」
その少女がその両手を広げたまま、静かに上空に顔を向けたのです。
少女は神になろうとしていた。
その神の御姿はみそらの彼方に流れる星の十字架を教えている。
わからないのですか。その不可思議に輝く青い星のか細い微笑みを。
少女は、そして青い空、青い海と世界の真理の青い事象の地平について問題を提起した。
その宇宙の遥か彼方の大空を運搬する星の美しいラインの、淀みない緩やかな暖かさは何に喩えられようか。
少女は青い空、青い海の間に、浜の白砂と共にひそやかに浮き上がる、神のみぞ知るその美しい浮遊をし初めました。
少女は神様の身軽さをふわっと獲得したのです。そして両手を広げながら、なんと地上を存在感なく自然に浮遊し移動していく。
その一点の曇りのない青空を飛翔するきらめき。それは天体運動を模した地球のように宇宙をさらさらと流れる。
そばには太陽がマグマの灼熱の暖かさで照りつけた。少女の心は太陽のようにとっても暖かかった。
その少女は、どこへ行こうとしているのか。
その時ひらひらとはためかせ十字に両手を広げた少女は青い海をバックにして私の方を振り返りました。
なぜ少女は私を関係づけようとする方向性の不可思議さなのか。
私はその少女の青い衣に感嘆たる可憐な宇宙の御神体のカタルシスを感じている。
その表情は美しく澄んで青い地球を一つに凝縮した空の存在でした。少女の中には神がいることを疑うことはできなかった。感動のあまり涙を流して海にぬぐう慈悲の教えは、一体何によるものなのか。
その少女が、私のすぐ上空へと浮遊して来るのを見ました。白い美砂の上に少女がひらひらと神秘に浮いている青く澄み渡った世界。
少女は話しました。「その限られたものが知れる美しい世界を教えてあげましょう。」
少女は両手を天に突き上げました。そうすると大空の青い天から流れ星を出現させ、輝やく白い発光体が流れる万物流転の華麗な情景。未知なる心は神仏に帰依した安らぎの寧波に包まれた。
そして、次は両手を前にしました。すると無限に輝く虹が目映く出現しました。青い海の上に七色の虹が浮かび上がり、異世界の眩しき憧れが叶う、心願の実現を確信した喜び。それは伝説の願いが叶う虹です。「何でもお願いしなさい、あなたは叶います。」
気の遠くなるような美しい世界に信じられない夢の実現。颯爽とした麗しき超越した者の闇の中に光る、ただ一つの青き神様の発光石。
次に少女が「あなたの未来を見せましょう」と言いました。さあ、私の未来が見えてきました。
何という少女の計らいなのか。私の未来の安心立命を教えられた。
少女は私の一体何なのですか。少女はその美しい瞳の結晶に澄んだ神々しく浮遊する肉体で、私に向けて細長い手を指し伸べて来ました。
私はそのか細い手をそっと握りました。何という優しくやわらかい感性なのでしょう。
その可憐な少女に全身の心が甦えるのを感じ、全くの新しい宇宙が澄み渡った無の心を存在させた。
こんな感性は、一度も体験したことのなかった異世界の美しさ。神の世界を宿す少女のミステリアスな体の不可思議を感じたのです。
何という生まれ変わった清々しい感動なのでしょう。
少女は私を見てふふっとか細く微笑む。
私の体は解脱し、過去が肯定される不可思議な修行にささやかな一時を迎えたのです。
少女の肉体は、そして大きな発光をしてこの世とは思えない神々しく、この世のものとは思えないように無くなりました。
その青き宇宙の不思議な感覚が未知の感性を復活させたのです。

その少女は海を見ていた。

その少女は海を見ていた。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-18

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted