酸っぱい

悔しくて 悔しくて 悔しくて

もう本当に悔しいことばかりで

わたしが好きなものは

わたしに悔しい思いをさせるのが得意なようで

脳の中身が苦くてぬるくて

いつか脳みそがぐるぐるによじれて絡まってしまいそう

胸がざわついて どこからか怒りがやってきて

自分がどうしようもなく情けなくて

他人と比べて

ああ なんて

なんて わたしはちっぽけで

何にもできないのかしら

そう思って 涙を濡らす

自分以外の人と自分を比べて

自分自身の価値を低く見るなんてことはないのに

他人と自分とを比べて

自信をなくす必要なんてないのに

人間は儚いもので

脆くて 簡単に壊れてしまう

手をかけて作ったものほど

簡単にすぐに ぽろっと

なんでも同じだなぁ

だけどやっぱり諦めきれない

そういうもんだって

悔しくてやりきれなくても

悲しくて 腹が立って

消えてしまいたくなっても

好きなものも夢も目標も

どうしても捨てきれなくて

そういう風に社会は回ってるんだなぁ

諦めてくれる人がいるからわたしは勝つことができるんだろう

わたしは勝つ人になりたい

酸っぱい

酸っぱい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-14

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