いま、リルに堕ちてる

いま、リルに堕ちてる



   







   






しあわせが響いたはずの携帯の着信音

もうおまえがいないのに



「明日死んでもいいなあ、悔いはないなあ」

生まれて初めて思った

むしろ

寿命は短くていいと思った

早く会いたいと思った

だって

どこにも触れていない

唇の味を知っている浄福はいつまでも支えるというが

それすら知らない

でも恋愛だった

早く会いたい



ひとつの歌でいい

もしこれを残せた 次の瞬間の 終わりでも



「いま、リルに堕ちてる」

「でも二人で行くのはヘヴン」

いつかよく言ってた

明日でもいい

美しかったという

おまえを見たい

見ることさえなかった



いま

死んでもいい

生きるも

死ぬも

終わりではない おまえとなら ずっと。


   







   

いま、リルに堕ちてる

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いま、リルに堕ちてる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-23

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