緋色のしゅがー

奥が深くて日本人らしい  

まさに鮮やかな それは


よく考えると気持ちが悪いなぁなんて」」」

案外人間らしい人間らしく生きてみたいもので

本当のことを言えば生きづらくなるなんて言うけど

そんなのまっぴら嘘で

むしろ生きやすくなっているような気がして

無駄な摩擦を避けて 自分にとって都合のいい人にしか関わらなくていい

そんな強がりをしたたかに靡かせた午後11時半

いつもと違う感じを覚えている

語彙力というものを失ってから もう何も考えることができなくなって

明日は病院かぁ

一日中きっとそんなことで頭がいっぱいで

流れるように逆らうように 生活が続いている


パスワードを紛失したアカウントを

久々に思い出して

暗号を探し出すけど

やっぱりどこにもなくって

結局次の日になっても同じことを繰り返すんだ

あなたといても 誰といても

あなたがいなくても 誰もいなくても

きっといつだってお腹は減るし

ご飯は美味しいし

眠たくなってお昼寝しようと思うし

無駄にやる気の出るテスト期間の一週間前だってやってくるし

だけどテスト週間になると急にやる気をなくすあの失望感だって襲ってくるし

小学生の頃の図工の作品を掘り返して

結構芸術だなぁって

何もわからないけどなんかすごいという抽象的なことで

なんだか嬉しくなるし

なんだって気の持ちようなんだと改めて実感している

キーボードは汚そうだ

あまりにこれ以上触りたくないと思ってしまう

ああ もうこれくらいで終わりにしよう

日本の国旗の真ん中の丸いところを眺めて

今日も眠ろう

愛国心とともに

親愛なる我が祖国へ捧ぐ

緋色の空をもう眺めることはないだろう

さらば友よ

らしくなさを抱えて走って行くよ

さようなら

緋色のしゅがー

緋色のしゅがー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-11

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