突然見知らぬ男に開けちゃ駄目だと箱を手渡された。男の後を追おうとしたが雑踏に紛れ、見失ってしまった。
箱は鈍い銀色をした一辺50cm四方の立方体で、見た目以上に重い。
止められたらしたくなるのが人の心理。開ける訳じゃないからと、私はソッと中を覗いた。
こ、コレは! こんなモノ、ズッと持っている訳にはいかないし、警察にも届けられない。
散々に悩んだ挙句、たまたま街で擦れ違った見知らぬ人に開けちゃ駄目とだけ言い残し手渡すと、その場を立ち去った。

「twitter」上で、意味が判ると怖い話のテーマで書いたのに手を入れました。

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-09-14

CC BY-NC-ND
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