伯母の遺言
何かと几帳面で、映像記憶能力がある伯母が寝たきりになり、入院してから数年が経つ。
そんな伯母が危篤になり親戚一同が病室に集められた。
二日後、奇跡的に意識を戻した伯母は
「鏡台の鏡が曇ってる。化粧水の瓶は二つ目の引き出しに入れて頂戴、お願いネ」
とだけ枕元の家族に言い残し、家族が諒承すると満足そうな顔になり、その儘息を引き取った。
伯母の遺言
何かと几帳面で、映像記憶能力がある伯母が寝たきりになり、入院してから数年が経つ。
そんな伯母が危篤になり親戚一同が病室に集められた。
二日後、奇跡的に意識を戻した伯母は
「鏡台の鏡が曇ってる。化粧水の瓶は二つ目の引き出しに入れて頂戴、お願いネ」
とだけ枕元の家族に言い残し、家族が諒承すると満足そうな顔になり、その儘息を引き取った。
伯母の遺言