*星空文庫

口紅

紺 作

確認用のチケットを3枚買って
手近な欲望を満たしてく

乾いた喉に優しさが染み込むが
飲み過ぎると耐え難い

ただのさようならで
わたしたちはなにもしらずに消えていく

停滞の真ん中に生活の充実があるとしたら
私はそれを幸せと思うべきなのだろう

枯渇した意識は無視しようと思えば正確に出来る

ここには綺麗が存在する
ここには綺麗が存在しているのだ

『口紅』

『口紅』 紺 作

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-03-03
Copyrighted

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