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夕方くらいに カーテンを閉めて

灯りを消して 

部屋を少し暗くしてみるの

そうしたら

いろんなことが思い出されるわ

過去もこれからも

いろんなことを考えるの

昔 おばあちゃんに絵本を読んで寝かしつけてもらったことも

教室にいる ちょっと嫌な人のことも

お母さんにさっき テストの点が悪くって怒られたことも

たくさん思うの

でも多分 その全てが 全部が

私なんだな って

好きな人も 尊敬する人も 嫌いな人も 苦手な人だって

みんなが 私なんだ

その一人でも欠けちゃったら きっと私は私ではないの

暗闇に目が慣れてきて だんだん部屋の輪郭が見えてくると

次にこう思うの

それは 私のこと

周りの人じゃなくって 自分自身を考えるの

そして想像する

理想の自分を

それで ちょっぴり悲しい気分になったり

小さな幸福感を味わえたり

想像ってそういうものよね

私 この行為が大好きなの

ええ とてつもなく

自分を放つことができる気がするの

なぜかしらね

ひどい恐怖に陥ることもあるんだけど

やっぱり楽しくって仕方ないの

だから私は 月曜日だってがんばるわ

この家に帰ってくるためにね

最近はきっと 外に出れば嫌なことばかりなんだけど

お風呂上がりに蜜柑を食べたり

3時でもないのに お菓子を食べたり

ああ 食べることばっかりね

でもそんなことが好きなの

生きている気がする

なんでも適当でいいんだって思える

だから 嫌いな人と会うのも地獄だなんて思わないわ

こんな人にはならないでおこうって 

次の自分に活かせるんだもの きっと

そうやって いつかきっと

私は人になって 素晴らしい人生を手に入れるの

そんな感じよ

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-02-25

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