*星空文庫

まいすとお

白石 あめ 作

例えば そう

あなたの声しか聞こえなくなるの

空気の音が全くって言っていいほどなくて

人がいるのに 人が生きている音がしないの

世界にあなたとわたし ただそれだけなの

そんな感じよ

わたしはまだそんな感じ

あなたがいなくても わたしは

毎日朝起きて ご飯を食べて

息をして生きていけるんだろうけど

それはなんか違うくて

わたしはまだそんな感じよ

まだ焦る必要なんて何もないの

これは あなたを励ますためのものじゃない

あなたを慰めるためのものでもない

ただわたしが あなたを好きって

ただそれだけのもの

何も気にすることはないわ

だって あなたにはわたしがいるんだもの

全てを放つのよ

我慢なんてしてらんない

人生でやなことなんて一つもないの

きっと あなたも

わたしみたいに もっともっとおバカになれるわ

『まいすとお』

『まいすとお』 白石 あめ 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-02-14
Copyrighted

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。