*星空文庫

紺 作

遠くから静かな音色が聴こえる。

死んだことのある人間はどんな風に優しく笑うだろう。

さんざん言葉を口にしたのに
もう何一つ覚えてない。


向こう側にある嫉妬を斜め左から眺めている。


とてもじゃないけど私に水汲みは出来なさそうだ。

腐敗の話と裏切りのまじないだけで

精一杯の街。


愛した噂で眠りにつく老婆。


くすぐったいと人を殺す少年。


さすらう影。
月明かり。

『匕』

みじか

『匕』 紺 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-02-13
Copyrighted

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