#詩書きさんへのお題 2018年1月編

1月1日 「正月」

初日の出を見て
お餅を食べて
笑って笑って

時間が止まっているような

ダラダラ過ごしても
許されているような

楽しかった1日も
気気付けば夕方になっていて
少し寂しくなる

また来年も
わがまま言えば
また今年中に会えますように

またねとふる手に
気持ちを込めて

1月2日 「初め」

初めは嫌々だった

けどそれは私の武器になった

終わりも嫌々だった

全てがなくなる気がして

でも言ってくれたから
あなたがそれをしているのが
好きだって

大好きだった人が
言ってくれたから

また始めようと思うんだ

初めの1歩を、また踏み出す

1月3日 「前」

前へ前へ前へ
そうやって進むのは
かっこいいんだけど

あえて前に進まない日も
あっていいと思う

前に進めない日じゃなく
進まない日も必要で

周りの景色や
大切な人との関わりを
大切にゆったりできた日も
明日進むうえで必要だから

今年はそうやって
焦らずいこうよ

1月4日 「再開」

成人式、同窓会のような
再開できる場を避けて来た

きっとみんなが
キラキラ見えるだろうし
自分は醜い感情で染まるから

でもやっぱり大切な人には
会いたくて、、、

いつか自分を許せたら
お世話になった人に
会いに行きます

1月5日 「カレンダー」

もう5日かぁ

世界がもう元に戻っている

今年もいつの間にか
終わってしまうのだろう

1日が終わって
1週間が終わって
1ヶ月が終わって

その度に迷いながら
何も変わっていないと落ち込み
それでも納得しないまま
カレンダーを
めくっていくんだろう

1月6日 「歌」

電話越しに聴く
あなたの歌声が
どのアーティストより
好きでした

知らない曲も
あなたのおかげで
たっくさん覚えました

今はその歌声を
誰が聴いているのだろうと
ふと思うことがあります

きっとその人は幸せで
あなたに
惚れていると思います

1月7日 「現実」

「夢ばっかみてんなよ。」
何度笑われたことか

「そんなの無理だって。」
何度否定されたことか

昔は夢ばかり聞かれたのに
いつからかこの世界から
“夢”そのものが消えているみたいに感じる

夢を叶えたら
それは現実に変わるのか

“現実見ろよ、わかるだろ。”
そうやって夢を諦めた
あなたたちに
私たちは現実を見せたい

1月8日 「ぬくもり」

あの日のぬくもりを
私は忘れることができない

忘れたいのではなく
忘れたくないのだ

久しぶりの学校
怖くてたまらなかった私を
涙を流しながらギュッと
抱きしめてくれた人がいる

そのぬくもりは太陽のようで
その涙は雨のようで
その言葉は栄養のようだった

枯れかけていた私の心は
その一瞬で生き返った

そのとき咲いた小さな幸せは
もうきっと枯れやしない

1月9日 「風邪」

幼い頃、風邪をひくと
家族の誰かが
必ず買ってきてくれるものがある

「何かいるものある?」

もちろん言えるはずもなく
迷惑をかけていることに落ち込む

「ない。」

そう答えたはずなのに
何でこれが欲しいってわかったんだろう…

素直に「ありがとう。」なんて言えないから
寝たふりをする

私もいつか
お決まりのものを買ったり
寝たふりをされたり
そんな日が来るんだろうか…

1月10日 「理由」

あなたの優しさの理由が
今更わかった

私の言葉が
あなたに届いていない理由も
やっとわかった

ちゃんと話し合えてたら
かける言葉全てが
変わっていたのに

1月11日 「スマホ」

私のスマホが
近頃、仮眠をとろうとする

仕方ないか
スマホからしたら
ブラック企業に勤めているようなものだ

一人ぼっちの私を
いつも誰かと繋げてくれて
ありがとう

温度まで伝わらないから
誤解の多い世界だけど
もっと君と仲良くなりたいよ

1月12日 「photo詩」

きっと全く同じ道を
歩いている人なんて
いないだろう

誰も見たことのない
私だけの最高の景色を探して
今日も迷いながら進む

同じ道は歩いていないけど
似ている道は歩いている

もし前に進むのが
怖くなったら

そこで見つけた
たくさんの幸せの話をしよう

1月13日 「ピース」

どんな形の
モノからでもいい

どんな色の
モノからでもいい

柔らかくても固くても
小さくても大きくてもいい

ただ自分を
成長させてくれたモノを
一つ一つ拾って
大切に当てはめていく

完成を楽しみに

人生という題の
その絵が表紙の
ピースを集める物語

1月14日 「覚悟」

人生には覚悟しなければ
ならない場面がいくつもある

進学、結婚、
故郷を離れるときもそうだ

予想もしていなかった
出来事は
私の気持ちなど
そっちのけで
何度だって起こる

自分の人生だから

だからこそ

それらを受け止める
心構えはできていますか

1月15日 「空腹」

あの日、私は
ここからいなくなる
つもりでいた

それに気づいたある人が
手を伸ばして
連れ戻してくれた

それまで
ご飯なんていらなかったのに
いっぱい泣いたら
お腹が鳴った

心は逃げようとしたけど
身体は生きたいと
叫んでるみたいだった

1月16日 「告白」

クリスマスの日の部活前

「付き合ってください。」

メールを送った

君からの返信は

「そんなつもりじゃなかった。」

それから何年かたって
君が結婚したのを知りました

離れたところにいる彼女を
君は愛していたんだね

あの日、ちゃんと
思いを伝えておいてよかった

その後もきっと君は
気まずかっただろうに
普通に振る舞ってくれて

ありがとう

1月17日 「刺激」

心は敏感だ

少し刺激を与えると
傷ついたり壊れたりする

でも、それに絆創膏も
貼ってくれる人もいて

わざと刺激を与えて
元の形に近づけようと
してくれる人もいる

そういう風には
見えない人でもね

心は目には見えないけど

自分の心から
どんな状態なのか
感じて欲しい

1月18日 「我儘」

君には
幸せになって欲しいんだ

僕の幸せを
なぜ君が知っている

僕の幸せは
ずっと君といることだ

君の幸せが
僕と離れることなのだろう

君も僕も
最後まで我儘だった

1月19日 「凸凹」

凸凹道を歩く

誰もが反対をした
そっちじゃないよ
やめときなよと

でも私はこっちを選んだ

こんな道を通ったことある
こんな景色を見て
こんな知恵がついた

それが得られるだけで
普通と呼ばれた人生が
輝くような気がしたから

1月20日 「散歩」

君の気がすむまで
一緒に歩こう

君の気がすむまで
話を聴こう

いや、
私の気がすむまで
君のことを教えて

太陽の下
懐かしい道を
散歩しながら

1月21日 「好敵手」

あの人にだけは負けたくない

そう思えるから
きっと立っていられる

大嫌いなやつにさえも
支えられてた

1月22日 「計算」

君の言葉は
計算されているようで

本当かな?
そう思った瞬間には
もうわたしの中に
溶け込んでしまっている

もしそれさえも
計算ならば
その才能は凄いけど
それで君は
苦しくないのだろうか

人に何かを伝えるとき
人間味のない計算は
きっといらない

1月23日 「非日常」

緊張してるからか
変にゆっくり時間が過ぎる

いつもなら
知らぬ間に時間が過ぎて
慌てるほどなのに

この非日常的な時間が
スタートした証拠で
ありますように

1月24日 「肩」

君の方に寄りかかりたい

電車の中でさりげなく

私は座高が高いのが
コンプレックス

なんとなく
分かっていたけれど

やっぱり、首は
90度くらいになる

少し離れて座って
寄りかかると
バランスをとれない

向かいの窓にうつる
そんな姿を見て
笑ってくれる人がいい

1月25日 「依存」

私には夢がある

それでも、それなのに
頑張れないときがある

止まらずに追いかけられたら

そう思うけど

その夢を
何かを犠牲にする
言い訳にしてしまってないか

今日も自分と向き合う

誰にも何にも
依存してしまわないように

1月26日 「途中」

いつも僕達は
きっと何かの途中にいる

完璧な人もいない
完璧なものもない

もう終わりだと
下を向いて歩いている
そんな人がいる場所も

まだ途中だから
終わらせるなんて
もったいないよ

目を閉じてしまうのは
もったいないよ

1月27日 「シンプル」

もう少しシンプルに
何事もシンプルに
考えられたら

もっと上手く
生きていけるのかもしれない

自分で歩きにくい道を
作ることもないだろうし
本当は捨てたいものを
大切にとってはおかない

少しだけ遠くを見て
捨てたいものは置いていく

それだけで変わる

1月28日 「宣言」

生きることは
諦めたくない

こんな人生で
こんな人間で

でも、誰かの
役に立てることを知った

ずべて無駄じゃない

1月29日 「蕾」

今日は小さな花が
水色のような白のような
そんな色の花が1つ
咲いたような気がする

花壇にはいつも
花が咲いていて欲しいから
また種を植えといた

まだ蕾なのもある

まだ咲かないのは
もっと綺麗に咲ける
そんな瞬間を
待っているからなんだと思う

1月30日 「3分間」

どん兵衛は5分じゃなくて
3分派です

早くて美味しい(笑)

1月31日 「隙間」

いつもどこか寂しかった
スカスカの心

冷たい風が
ヒューヒュー
心をすり抜けてく

あの頃はきっと
いろんな感情を知らずに
いろんな感情を隠していた

いろんな世界を知る度に
その隙間は埋まってきた
そんな気がしている

自分の見たい景色にまで
蓋をしないで

#詩書きさんへのお題 2018年1月編

#詩書きさんへのお題 2018年1月編

  • 自由詩
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-14

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  1. 1月1日 「正月」
  2. 1月2日 「初め」
  3. 1月3日 「前」
  4. 1月4日 「再開」
  5. 1月5日 「カレンダー」
  6. 1月6日 「歌」
  7. 1月7日 「現実」
  8. 1月8日 「ぬくもり」
  9. 1月9日 「風邪」
  10. 1月10日 「理由」
  11. 1月11日 「スマホ」
  12. 1月12日 「photo詩」
  13. 1月13日 「ピース」
  14. 1月14日 「覚悟」
  15. 1月15日 「空腹」
  16. 1月16日 「告白」
  17. 1月17日 「刺激」
  18. 1月18日 「我儘」
  19. 1月19日 「凸凹」
  20. 1月20日 「散歩」
  21. 1月21日 「好敵手」
  22. 1月22日 「計算」
  23. 1月23日 「非日常」
  24. 1月24日 「肩」
  25. 1月25日 「依存」
  26. 1月26日 「途中」
  27. 1月27日 「シンプル」
  28. 1月28日 「宣言」
  29. 1月29日 「蕾」
  30. 1月30日 「3分間」
  31. 1月31日 「隙間」