雑詩1

きっと、
私がしてきた恋愛ってのは
穏やかな浜辺についた足跡のようなもの。

日々のさざ波でやがて消えてしまう。

その足跡をつけた私の足には
砂がこびりついていて

いつまで経っても
どんなに払っても
砂は取れない。


その場に留まってても取れないし
離れるにもまた砂の上を歩く。


水に流してしまうか
また海にでも飛び込んでみるか。


どんなに見渡しても
もう2人の足跡は消えていて

誰もいない、何もない風景を網膜に焼き付けながら
私は1人座り込んで砂を払い続ける。

雑詩1

雑詩1

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-01-04

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