微笑の幸せ

ぼくの人生は最低だ


自分自身が可哀想すぎる


こんなぼくなら死んでしまった方がましなんだ



ぼくの人生は最高だ


他の人が可哀想で笑えてくる


こんな素晴らしいぼくは永遠の命を持つべきだ



どちらにもなりきれなくて


自ら死ぬほどには 劣ってなくて


それでも 生きるのを楽しむほど 素晴らしくなかった



こんな中途半端 毎日を流して過ごして


何も楽しいことなんてなくて


それでも ぼくを信頼してくれる人はいて


ぼくを嫌って罵倒する人もいた


そうなんだ ぼくは最高で最低なんだ


これこそが一番残酷な結果なんじゃないかって


これこそ価値なんて一つもなくて


死んでしまいたいとも 生きていたいとも 思ってなくて



残念ながら 君は死ぬ


ぼくは心底どうでもいいと思ってしまっている


やっぱり最低なのかもしれないな

微笑の幸せ

微笑の幸せ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-29

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