日常

ぼくが消えた あの街でも



きみは まだ ぼくのことを



愛してくれていること 願っているよ



いつの間にか 消えてしまわぬよう



きみの顔も ぼくの顔も



きみの声も ぼくの声も



全てが違う ぼくたちだけど



まだまだ 愛し合えるよね



さようならは まだ 早すぎる



だってぼくら 永遠だから



だから 今は さよならじゃなくて



またね って 言い合えるんだよ


次があるって 信じてるよ



もう会えない なんて言わせない



なにも言わず ただただ ぼくの



背中にくっついてくれるだけで



髪の毛をくしゃって 匂いを嗅いでくれるだけで



ぼくの 無くした片っぽの靴下 一緒に探して欲しいの



そんなことで ぼくは幸せさ



特別な愛なんていらない



きみと 同じ方向を向いて



とぼとぼと 休みながら 歩くだけで


ただそれだけで 幸せで満たされてるんだよ

日常

日常

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted