わら!金看板! 24

彼らを乗り越え、以上の身分になるしかない! 24 ひとかけらの幸

キャッホッホッホー!!
威勢いー!
が、蛮声か、アホ!じゃね!
と云われるのが落ち。仲良し組みんな一斉に海に飛び込むときならありだけどさ・・・・。

進軍ラッパと共に元々何千年も平和に暮らしていたインディアンたちを根こそぎ、殺しちゃう、追い払っちゃう。

そうです、イングランド人すなわちアングロ・サクソン人、アングル人とも呼ぶが、彼らの伝統的遺伝子か、気性か、簡単にアメリカ大陸を自分のものにしてしまった、侵略大好き民族なり。イギリスに? 偏見はいかん、しかし、事実は事実、これをどう正当化できるか?

このような行動に奔らす元々の原因は遺伝子操作かどうか、イングラン人は5世紀頃、ニッポンはまだ埴輪(はにわ)生産が大好きな古墳時代だよ、現在のドイツ北岸、南部よりグレートブリテン島(アイルランド・スコットランド・イングランド・ウェールズの4つのエリアから形成される島)に侵入。

すでに、スコットランドだが、元々先に居住してた国家へだが、歴史的にピクト人とゲール人の融合から生まれたルーツを持つスコットランド系国家へ触手を伸ばし植民地化し自分のものにしてしまったと云う前歴がアメリカ侵略するずっと以前にあった。前科は繰り返すね。
初代007ジェームスボンド、俳優のショーン・コネリーさんが居たら可憐テクで鮮やかにイングランド人を追っ払うね。かれは生粋のスコットランド人。

色々大切なものが入ってるバッグ盗まれた! 犯罪! 逮捕!
これが法律、国では。
じゃ、国は国を盗っていいのか?国にはあって世界では法律は無いんだね。

アラブ人が、元々住んでいたイスラエル家一同がちょっと空家にして他所へ行って来るからと云ったのをいいことに、それー!タダで住める!と仮住まいがいつの間にか本住まいとなって、戻った元の大家さんユダヤ人達が、自分の家だ!と取り戻せないんだね。ややこし。

といや、ニッポンだって後から来たくせに元から住んでいたアイヌ人達、はたまたれっきとした沖縄人国家を我がものしてしまったと云う事実があるね、あまり声高には言えないが、やはりこれは自然界の淘汰*の問題なのかどうか。

*生存競争によって環境に適応しない個体が死滅し適応するものだけ、強者だけ、が残る、という自然法則らしいが。大宇宙のちっちゃい星が大きな星に飲み込まれ合体するのと同じ原理かな・・・・・。

漫画ばかり見てゲラゲラゲラしてんっじゃねえ!少しはスキルアップして力をつけておけ!でっかい国々が周り中にいる!いつか飲み込まれんぞー! 漫画脳ミソになっても知らないからなーあー!

アルテミ美神(あるてみのなみ)さん、いいこと云う。けど、コミックもなかなかなんだけどなぁ・・・・。

歴史ってやばいな、ここでも同じ繰り返し顛末が。
当時スコットランドはイングランドに比べ、人件費や物価が安かったために多くのイングランド・ビジネスマンがスコットランドに流入することが一大ブームとなっていた。
なかには大柄な態度でスコットランドの民衆に対し横柄な面丸出しにして見下す、そのようなイングランド人はけっして少なくはなかった。
・・・彼らを乗り越え、以上の身分になるしかない!

そんな中、1836年、父ウィリアムは持ち前のガンバリをもって新たに綺麗な模様のダマスク織で大いに儲けるようになる。
少し大きい家に移り住むことが出来た。
ようやっと幾分かは、多人数雑多なワンルーム暮らし脱出、より環境のましな家に引っ越すことができた。

アンディは、そこでの生長と共に次第に、叔父のジョージ・ローダや近所の年寄りから、スコットランドが輩出した多くの偉人たち、ロバート・バーンズの作品やスコットランド王であったロバート1世、ウィリアム・ウォレス、スコットランドのロビン・フッドと呼ばれたロブ・ロイ・マグレガー等々、の話に胸躍らせいく。

これは大いにアンディに、自信を回復させ、自尊心を高め、野心を刺激し、ユメを高揚させる起爆剤となって、後に花を咲かせ、実を付ける、ことに繋がっていく。

ところが、ややましな家での生活が始まって数年経ったころ、またしてもそこでの暮らしに危機が忍び寄ってきた。

運命とは、口では云いようのない試練、厄介なしろものにも。
危機は現実のものとして押し寄せてきた。超貧乏への階段は転げ落ちるのが速い。

不幸なことほど一瞬で壊れる。良いことほど積み上げるのに時間がかかる。
ちょっとした勘違い。ちょっとした行き違い。
ふたを開けてみると、ちょっとどころか、大ーきな落差、しかも急展開、これがアンディ一家の目前へと迫ってる。

再び、貧乏生活舞い戻りから抜け出そうと試行錯誤するアンディ一家。
転んで泣いて助けに来るまで泣いてる幼子、助けたくなる、大人がそれじゃ、みっともないでしょ。そうはなりたくない。

何度でもチャレンジする、これしかない!これがみなの金看板となる!
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このアンディ一家がまたしても貧乏の断崖絶壁に瀕したことには少しさかのぼる事実が。
1796年、スコットランドの数学者兼エンジニアであるジェームズ・ワットが新エネルギー革命となる蒸気機関を発明した。これが、くしくも彼らの貧乏の元凶となったのだ。吉に変えるしか策はない。

その革命は、やがて徐々に、様々な動力源となり社会に、他の国々へと、浸透し、こん社会全体の構造にも変革をもたらすようになる。いわゆる第一次産業革命と呼ぶ時代の産物である。

ナウ時代でいや、IoT産業革命(アイオーティー、Internet of Thing)だろ。
アマゾンじゃ万人居た従業員が1人ないし数人になるとか。本当かな??
商品仕分け作業も宅配も自動ヘッポクターで、ドロンだけど、簡単に各宅届き。
また、車の自動運転化で交通事故ゼロだって・・・・、いずれかもしれない。

革命!Revolution!とはよく言ったもだ。
語意は“回転すること”。 回転が、革命か?
まさに第一次産業革命は世の中を、人を、真っ逆さまに回転させました。
アンディ一家は、18世紀半ばから19世紀に起きた革命社会によって急激にもたらされた変貌ぶりに背を向けて生きるつもりなど素(もと)よりない。しかし今、自分たちは何をどうすればよいのか為す術を失していた。

父ウィリアムはやにわに、額に汗と汚れでひっついていた髪をかき上げる、ぎょろっとした眼をワンルームに居合わせた全員に向ける。

静かではあるが噛みしめるように、しっかりとした口調で、静かに低音の声が響く。
「おれ一人ならガマンもできる、が、家族が居る。もうオレはどん底を見た気がする、新天地アメリカで一からやり直したい!」

父の視線は母マギーの両手に対する位置から、辺りの者たちへとゆっくりと移動、つづいて各人に「・・・スマン」との一言を添えつつ。家族と共に居候していた者たちへのスマンでもあった。もとより運命共同たる妻マギーに対する謝罪であったことは云うまでもない。

いずれにしても大本気な言葉であったことは父の表情から直ぐにアンディは察する。
社会に革命が起きれば、父に革命が起きれば、アンディにも革命は起きる、起さねば!

これがなかったら、1848年当時アンディ13歳のアメリカ移住が実現することは永遠になかった。
アンディたちに位置する地殻はまちがいなく変動進行形ナウ。

わら!金看板! 24

わら!金看板! 24

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-19

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