守り

とても君に会いたくなった

だから

久しぶりに電話したんだ

ほっておいてごめん

謝りたかった

身体があまり丈夫じゃないのに無理させたから

少し心配だったんだ

何度かけても出ないから

思い余って 君の職場に電話した

電話の声が言った

はい おります 失礼ですがお名前は?

とても優しい声の人だった

そして その声から

君がどれだけその人達から大切に思われているか

すぐにわかった

君を粗末にした自分は

きっと

その人達から 何らかのかたちで

罰を与えられるだろう

僕は負ける

君は あんなにも守られている

僕は負ける

君は 守られていた

守り

守り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-14

Copyrighted
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