急転直下




赤い屋根が誰かの家なら
その人を知るまで生きていよう。
飲めるお茶も一緒なら
クッキーも齧って甘いんだから。




エナメル質に黒いリボン。
スプレーしてから青くなった。
結び直す必要が無い,
ちょうちょ結びの覚悟の硬さで




一緒に食べた飴の一個ずつ,
砕く頃には小さくなって
電信柱にもある未来
信号渡って記憶の連結,




恋を作って雲になって
足踏み揃えて何処か行く。
女の子が指を指すかもしれなく
それから怪獣を見て取る男の子,




スマホを置いてアイスを買った。
日陰を見かけて手伝ってと
話し掛ける陽射しになった,
座るベンチは空いている。




朝の準備の手順を書いてた
遊覧飛行が迎えた着地。
地図よりも確かで
影よりも濃くて,




近所にクレーターだってあって良いから。
抱きとめた本人が言う。
だからで続けるダイビング,
きっと素敵なランデブー。




途中で風船拾ってない。
ワタシの失くしたものじゃない。
はためくスカート かぼちゃに見える。
だから12時手前のお家に帰る。




こんなに近くにあったんだ,
お姫様と なれる夢。
スタンドライトで散りばめる。
陰で踊るワン ツー ステップ。




後ろ 手にして前を向いて
目 も瞑って鼻で嗅ぐ。
スー っと吸って吐くのを辞める
倒れたあとなら可愛さも,




花咲く曇りの雨になる。
水は要らなく,
空気は必要。
だから話しを 掛けるの毎日。




ウエットティッシュが嫌いな自分は
ドライアイに泣くのでしょう。
瞬きして 欠伸もして。
そのまま明日に倒れこむ。




目の前を通るカタツムリ。
右回りでグルグル回る。
きっと魔法をかけている。
へそ曲がりに好きと言う。




雑誌の付録についていた
メイクポーチで赤血球,
可愛くなって酸素を運ぶ。
向こうに見えて深呼吸,



窓が開いて 
閉じて 開いた。

急転直下

急転直下

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-04

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