待つ、

待つ、

  



 



   



   



   


  
  



日々を待つ

日々をなくしたから




どこまで

どこまで落ちる?

落ちるところは

どんな奇遇が残る?




待つ、わたし




長い

命の急所

延びてゆく急所





壊れるだろうか

引き裂かれて

いつか、どんな異形のわたしか





待つ、わたし





声は鼓動だった

同じ人を

何度も数えた












訝しむ

人としての生まれ

あくせく残す証

愚弄なわたしの

表れ





「あなただった」


「どのくらいの天気雨を」


「どんな紅茶で待ってくれた?」




待つ、わたし




欲情するほど

残らないわたし





砂塵が尽きたら

終われるか





思い出した

いつか、ひとの紅茶を飲める、天気雨

  



 



   



   



   


  
  

待つ、

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待つ、

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-11

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