*星空文庫

ビュっと!飛んだ!ぼくの恋 -7- a PieceOfLUCK

YYU 作

ビューッと飛んだこの勢いたるわ、これこそ恋スピード、秒速千キロは出てたか。 彼の視線は、豪速球!・・

+と-極の磁石あるよね。 ・・・といやー、ちっちゃいときそれを使って画用紙で遊んだなーぁ、作ったお魚ちゃん釣りしたり。想いだーす、みんなどうしてるかな~。

お嫁さんになるー! と云ってくれた小3のあの明るい顔、頑張ってよく話した同級生、綺麗になってるだろ~な~、まなこの澄んだあの輝き、あのえくぼ、今頃どうしてるのかあ・・・。まぁ、いいや。

ではなく、磁石は物と物だけに作用するものでもなさそー。人にも云えそー。
男子を+に、女子を-極に、してみ。

それだけでない、引力まで働く。
気に入ってしまうと、もうダメ、その人に引き寄せられて。
気に入って貰えずに働く引力は犯罪だからなーァ!

磁石、アンド、引力の典型例がある。
恋に落ちてゆーくー♪ と古今東西・伝統的に云うからさ、落ちるのは引力のせいだろ、他にあるか? ある!吸い寄せられ重力、同じだろ!
こうなると事実ではないね、真実ですね。
でも、これでいーのです。ハッピーエンドにゆき終わる真実であるなら。


事実はその場その場の出来事、簡単にいや、事実は勝手に変わりゆく。
真実は不変。太陽が東から昇り西にお帰りになるように。

真実は、いくら時を経ても、世界中のどの地域においても、どんな人々にとっても、変わらない事象。とか云って、できごと、といやー、いいのに。気取るときは誰にもあんだ!

事実は、或る国では、或る時代には、認められていたとしても、時を経ることによって変わる。
これが事実と真実の違いらしい。

分からない?と。 ・・・じゃあ!
昔、大宇宙は、地球は、神様がご創造なさいました! ちがうぞー!! 大宇宙の法則によって創られ作用し動いてる、と唱えた途端、大学教授のガリレオ・ガリレイは突然に裁判所から呼び出し!有罪となる、大衆みんなもすんなり支持する。大学教授・裁判所の呼び出し・有罪・大衆の支持、これらは全部事実に過ぎない。

へ・・・なるほどね。
ホントに!なるほどだね。
分かってるってば!もお!
ハイハイ、分かってほしかったから念を押しただけ、愛乃には特に、大切な人だから。
うまいねー、相変わらず。

しかし、時代が移り、人々の脳内ミソも変わって来ると、永遠に変わらない事実を真実として呼ぶようになった。やっやこし。
事実は、評価だか、変わる。真実は永遠不変。
太陽が西から昇ったらおかしいだろ。男女が恋をしなくなったら困るだろ。

万有引力のせいか、ここに、ゆっくり落ち行く人もいれば、全力で落ちて行く人も。
今まさに、まっしぐらに落ちハマっていく少年アンディがいる。本人自身が気付くことは稀のよう。
ですが、傍から見るとハッキリわかる、恋は盲目、とはよく言ったもんですねー。

最前よりその少年の目線は、とっくに辺りに立ち並ぶ屋台を超えて、その先にと飛ぶ。
さらに積み上げられた色とりどりな果物の山々かと思いきや、通り越し、もっと色鮮やかな位置にある小山へと飛んで留まる。ある人にフォーカスしていたのだ。

誰かさんが誰かっ子さんに恋をするのは、事実。誰でもみーんなが恋をするのは真実。中学生じゃあるまいし、これを知って恋をした方がもっとレべ上な恋が出来そう、そうしろ? 自分云ってます。

うんうん、わかるーぅ。
いちいちそんなこと意識して恋するやつはいねえだろ。

スゲーよ。店先越しへとビューッと飛んだこの勢いたるわ、これこそ恋スピード、秒速千キロは出てたか。
彼の視線は、豪速球!まさにストライク!野球じゃなくて良かった。

現実とは、おそろしいものだ。
隅々まで見えちゃう。リア社会とは、リア恋とは、こんなもんでしょう。
想像、限界あり、一方的頭のみの自己妄想だからだ。やっぱ現実勝る描写なし。

純白に輝くオーラー嬢へ、そのど真ん中へ、と放った矢は飛びゆき引っ付いたまま、ビクとも離れようともしなかった。する人次第ではストカー。

先ほどまでの青空は一変。風が急に冷たく吹き襲う。
直ぐに、パラパラと北風に乗って降り出す。
通り雨だった。サッと来て、スッと去った。
直ぐに明るくなった空の下、大地と人々の声にもワイワイ活気が戻った。

草木は雨しずくと共に青々と燃え戻り、人々の間を取り巻き動く空気にも、温もり湧きたつ雨となっていた。
潤い差昇り、大地に気吹く、イノチの躍動感を見る思い。

あ、差昇る・気吹くとかそれ似のやつその前テスト出たよ。
出来た?よな。
もちろ~ん、さしのぼる、上へと上へと辺りを射して昇る、でぇ、気吹くは、いぶく、くらい出来るに決まってんじゃん。一瞬迷ったけど、古文しててよかったあ。
わかるわかる。実はおれも前は堂々と、けぶく! なんて云い張ってたっし。おれが悪いんじゃない、日本語様のせいだ。

言葉も、人次第で、時代の流れで、変わる。
変わらなければ発展しなくなる、何もかも。ひとつ例外を除いて。
変わったらいかんぜよ! どこまでも変わらない愛、を信じるのみ、そうだよーだー、自分がなりたいからって。

『ビュっと!飛んだ!ぼくの恋 -7- a PieceOfLUCK』

『ビュっと!飛んだ!ぼくの恋 -7- a PieceOfLUCK』 YYU 作

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-12-09
Copyrighted

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。