還りゆく稜線

還りゆく稜線

  



 



   



   



   


  
  


朝を 

待っていた




昼を 

待ち望んで




夜を

待ち侘びた






鼓動だった声






どこまで行くだろう




ありうるかぎりの

機会を待つ




ひとからの声

尽きるまで待つ




得られない稜線までも



数えられる死までをも







ひとだけが

信じていてくれたのだから







午後の陽。

  



 



   



   



   


  
  

還りゆく稜線

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還りゆく稜線

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-08

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