奇想戯び

蓬莱×カナンの百合レズ小説です(R-18)

『あなたのことが好きです。』

ずいぶん昔に聞いた言葉、あのときはほんの冗談だと思ってた。けど、それを本当のことにしちゃった自分がいる──

ホームルームが終わり、終了の鐘が校内に鳴り響いた。生徒達が部活や帰り支度をするなか、カナンも帰り支度をしていた。そこに2人の女子生徒が近づいてきた。片方の女子生徒の手には1冊の漫画があった。

女子生徒「カナンちゃんこれから帰り?」

カナン「ん?そうだよ。 今日はまっすぐ帰るんだ。」

女子生徒「それとこの漫画面白かったよ!作者は分からないけど、どこで見つけたの?」

カナン「たまたま書店にあったものだし私もよく分からないんだ。 それじゃ、また明日。」(ホントは私が描いたんだけどね。)

カナンが校舎から出ると、外は雨が降っていた。あちこちで傘をさして歩いている生徒が見えた。

カナン「予報通り夕方から雨かー、折りたたみ傘持ってきといてよかった。 帰ったら原稿の続きして……それから……」

帰宅後の予定を考えながらカナンは横断歩道にさしかかった。するとそこにはカナンの通う高校とは違う青色のブレザーと金色のリボンが特徴的な制服を来た長髪の女子生徒がいた。その姿にカナンは見覚えがあった。

カナン「あれ、蓬莱?」

蓬莱「はい。 あら、カナンさんですか。ここで会うなんて珍しいですね。」

蓬莱はかつて中学校が同じで、高校から蓬莱は名門の女子校に進学していた。

カナン「帰り被るなんて珍しいなー、今日は横浜寄らなくていいの?」

蓬莱「えぇ。毎日通う必要はないので。」

カナン「ふーん、さては最近ダイエット始めて中華まんとか我慢してるとか?」

蓬莱「なっ…… そ、そんなこと……」

その時、目の前を1台の車が走り去った。走り去ると同時に車は雨で溜まった水を巻き上げた。巻き上げられた水は蓬莱とカナンにかかった。

蓬莱「キャッ……!」

カナン「うわっ…… アチャー……、濡れちゃった……」

雨水がかかり、蓬莱とカナンの制服は濡れてしまった。

蓬莱「困りましたね…… このままだと風邪引いてしまいますし……」

カナン「あ、良かったらウチ寄ってく? 私の家ここの近くだし。」

カナンの提案にのった蓬莱はカナンの自宅まで同行した。家には他に誰もおらず、蓬莱とカナンしかいなかった。制服を乾燥機にかけている間、蓬莱はカナンから服を借り、カナンの部屋に案内された。

カナン「まぁ少し休んで。 乾燥機、しばらくかかるから。」

蓬莱「ありがとうございます。 まだ、漫画描き続けてるんですね。」

カナン「まぁね。 親からは『そろそろ勉強に本腰入れろ』って言われてるけど。」

蓬莱「漫画家になるにもある程度賢くないといけませんからね。」

カナン「言われなくても分かってるって。」

その後、しばらく思い出話や自分の身近の話をしていた。そして話題は、中学時代の話になった。

カナン「……ところでさ、蓬莱はあのこと覚えてる?」

蓬莱「?何のことでしょうか?」

カナン「ほら、私に言ったじゃん。『あなたのことが好きです』って。 アレって冗談だよね?」

蓬莱「あぁ、あのことですね。 友達としては好きですよ。それが何か?」

カナン「……じゃあ、友達以上はダメ、かな……」

蓬莱「? 何のことでしょうか?」

するとカナンは蓬莱の手を取り、自分の唇を蓬莱の唇に合わせた。カナンは慣れていないせいか精一杯息を止めている様子がみえた。突然のことに蓬莱は少し驚いていた。唇が離れると、カナンの顔は赤くなっていた。

カナン「ごめん…… 私、蓬莱のこと好きなんだ……」

蓬莱「え……?」

カナン「中学のころ好きって言われてそれから何故か残ってて…… その……それで……」

自分の突然の行動を反省しながらもなんとか言い訳しようとしているカナンをみて蓬莱はカナンの頭に軽く触れた。

蓬莱「分かりました。あなたは私が好きなんですね。恋人のように。」

カナン「……うん。」

蓬莱「私も好きですよ。今でも変わらず。」

カナン「そ……それでさ、続きは蓬莱にしてほしいんだ……」

蓬莱「続き?」

カナン「今やったキ……キスからの続き……」

蓬莱「分かりました。では、安心して私に任せてくださいね。」

蓬莱は先ほどカナンがやったように唇を会わせた。しかし今度はカナンと違い、蓬莱の舌がカナンの舌を引っ張り出し、舌が絡み合った。

カナン「んっ……ふ……」(し、舌……入ってきた……)

蓬莱「はぁ……ん……」

十分に舌が絡み合い、涎の糸を引いたまま離れると、蓬莱に案内されベッドの上にきた。カナンは仰向けになり、その上蓬莱が向かい合うように乗った。その間にもカナンの心臓の鼓動は激しくなり、体温も上がっていた。
蓬莱はカナンの耳に顔を近づけると、熱い息を吹きかけた。そして耳を舐め回したり、甘噛みしたりと、カナンの耳を執拗に刺激し始めた。

カナン「ん……あっ♡ な、なんで耳ばっか……あっ♡」

蓬莱「気持ちいいですか?耳弱いんですね。」

そして蓬莱はカナンの乳首を舐めたり吸ったりしながら、カナンの太股に自分の秘部を擦りつけた。カナンは太股から伝わる感覚と、たまに漏れる喘ぎ声から蓬莱も快楽を味わっていることが分かった。しかしカナンも同じように快楽を味わっていた。

蓬莱「ん……はぁ……♡ あっ、あ……♡」

カナン「はぁっ、あっ……♡ そこいい……」

そして蓬莱はカナンの秘部に顔を近づけると、そこを舐め始めた。突起を舐める度にカナンの体は震え、息はますます荒くなっていった。

カナン「あっ♡待って蓬ら……ん♡ ほ、蓬莱の舌が……ああっ♡」

蓬莱「カナンさん可愛いですよ……好き…… ハムッ、ハァッンッ、ンパッ……♡」

そして秘部を攻められ続けたカナンは絶頂に達した。絶頂に達したことでカナンの秘部からは体液が漏れた。

カナン「アッ♡ ────────ッッ♡♡♡」

蓬莱「いっぱい感じたんですね♡」

カナン「も、もっと…… 蓬莱と一緒にイキたい……♡ 蓬莱好き……♡」

蓬莱「私もです♡」

蓬莱とカナンは互いに秘部を重ね、擦り合わせた。体液は擦りつけてる間にも出続けた。

カナン「蓬莱……蓬莱ッッ♡ アッああっ♡」

蓬莱「ン……ッ♡ これダメ……イッちゃ…… ふぅあ♡」

カナン「蓬莱……キスしてぇ……♡」

蓬莱「カナンさん……大好き……っ♡」

2人は互いを見つめ合いながら舌を絡めた。お互いの舌が口の奥まで入り、涎を溢しながらも複雑に絡み合い、そして2人同時に絶頂に達した。

カナン「あぁ、アッ、~~~~~~ッッッッ♡♡♡」

蓬莱「んふっ、────────♡♡♡♡♡」

その後、制服が乾き、蓬莱はまるで何事もなかったように着替えた。カナンもそれにあわせ、蓬莱を見送ることにした。

蓬莱「本日はありがとうございました。 御礼はまた後日お贈りしますね。」

カナン「いやお礼とか別にいいから。友達だし。」

蓬莱「あら、友達じゃなくて恋人では?」

カナン「!」

蓬莱「ふふ、それではご機嫌よう。」

後日、蓬莱からある贈り物が届いた。それは高級スイーツ店の菓子詰め合わせだった。これはカナンをかなり驚かせた。

カナン「あのショコラ監修の高級菓子じゃない…… やっぱ金持ちってすご……!」

そして添えてあった手紙の文中にあった『またの機会を楽しみにしてます』の一文はカナンを再び驚かせた。

カナン「こ……こんなこと書かなくても…… いつだっていいのに……」


END

奇想戯び

マグメルやアルエルは既に発展しているのに蓬カナがまるで発展していないのって不思議ですね

蓬カナ流行りませんかね?

奇想戯び

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2017-12-02

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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