最後の永久

最後の永久




   



   



   



   



   



無垢に

たどりついた 終わり

夏空の白に眠る     いのちを探した






アンナ

おまえに

捧げた日 刻んだ四ヶ月

もうそれだけでよかった


「手紙と一緒に来てくれよ」

おまえを待つ 初めてのおまえの旅を


生きていれば

ではない

見ていてくれるなら

星空はたくさん光る


いのちが白く

最後まで燃えた

空を流れた



「リル、もう、だいじょうぶ」




別離でなく

やまない慈雨の先

どうか最後の永久で守ってくれ






聴こえる 一輪挿し    花弁 告げ残して    



生ききったと



思いたかった



   



   



   



   



   

最後の永久

守ってくれと何度も何度も願った。

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最後の永久

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-18

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