*星空文庫

そういえば

桝田 紫苑 作

去年の今頃飲んだコーヒーの味を覚えている。昨日飲んだコーヒーと同じ味だった。
インスタントコーヒーを淹れるときの配分はいつからか決めていた。小さいスプーンでコーヒーを3杯入れたあと、砂糖を6杯入れる。終始甘ったるい砂糖がコーヒーの味を薄めている。コーヒーは好きだし、砂糖なしで飲めるんだけれど、実家で淹れた馬鹿みたいに甘ったるいコーヒーを思い出せるので、今もこの配分が好きだ。

『そういえば』

『そういえば』 桝田 紫苑 作

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-10-13
Copyrighted

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