lime

傘をさしながら読んでください。


声が聞こえたような気がした
そう思うことで、僕の世界が保たれている…ような気がする
僕はきっと、精神世界でのみ生き続けられるのだろう
何も実感の伴っていない心はそう逡巡する
あくまでも庇護の中の僕は、何にも期待していない
だからここにいる
いつかは夢見た蒼い光が、消えてしまったその時に
その時に僕はこうなった
空っぽの冷蔵庫と
くすんだ白いカーテンと
錆びれたアルミの自転車とともに

あなたがいるような気がした
とおいいつかに別れたはずの、あなたの姿が見えた気がした
酸っぱいものばかり口にしていて、結局分かり合えなかった
そこに後悔はあるかと問われても、僕に答える資格もない
僕はまだここにいる
いつか話した未来の話
とっくにかなわぬ過去の話に
どうして僕はこうなった
あなたが消えてこうなった
あなたがいれば良かったのに
あなたを追いかければ良かったのに

そう思うことを人は後悔と呼ぶんだろうな
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る

霧がいやに視界を遮る
君は来ない
君は来ない
君は来ない

朝は来る
雨はいつかやむ
僕はいつか死ぬ
君もいつか死ぬ
同じだね

どうして僕はここにいるんだ
どうして僕はここを動かないんだ
足が錆びついて回らないんだ
君を探しに行くことすら

lime

また、明日も寒いです。

lime

またも、自由詩です。 本当に自由詩かな… また書きます。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-13

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