*星空文庫

短歌連作 人生劇場

くろだたけし 作

筋書きはどこかに用意されていて
始まるたびに消えてる「わたし」

使い捨てか使いまわしの筋書きで
違う台詞を言ったなら罰

ヒロインが去ってひとりにされたとき
やっと脇役なんだと気づく

スカートをみずからめくりおいでよと
言われたことが一度だけある

伝説の勇者になって旅しても
導きからは逃れられない

観客のつもりでいたらエキストラ
殺されていくその他大勢

知らぬ間に監視カメラに見つめられ
残されていく僕の痕跡

撮り続け未来の人に残された
腐らぬ僕ら変わらぬ笑顔

『短歌連作 人生劇場』

『短歌連作 人生劇場』 くろだたけし 作

短歌8首の連作で、妄想的な詩でもあるようなものを目指しました。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-10-12
Copyrighted

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