実に寂しい一人の夜は

実に寂しい一人の夜は
吸い込めば縮む煙草を見ることにさえ
心は憂鬱になり虚無に苦しんで
煙草を一秒たりとも唇から離せないでいる

実に寂しい一人の夜に
どのような希望の種を蒔いたなら
明日は少しでも楽になるのかと
雲に隠された星粒を眺める

人生の何もかもに絶望して
明日さえ不安になったとき
人は一人で何を求めるべきか

雲に隠れた一つの星粒を
消えてしまいそうな最後の煙の中で
僕は夢を追うように探し続けている

実に寂しい一人の夜は

実に寂しい一人の夜は

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-06

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