愛夢


細い糸を絡めあうように
赤を伝ってたどるように

触れた熱は忘れないで
重ねた心は消えないで

ただあるかもわからない
小指の糸にしがみついて
ただあるかもわからない
小さな夢にしがみついて
毎日を待っても
そこに居るかもわからない
君を捜すのは恐いよ。

恐怖で胸がつぶされてしまうその前に
消えかかった温もりが
明日を探すのをやめようと言った。

甘い音が溶けるように
熱い色が混ざるように
会えない時を埋めるから

零れた愛は棄てないで
溢れた恋は抱き締めて

言葉が消えてしまう、その前に。

愛夢

愛夢

以前に紙面に掲載した作品です。 メモとテストとして投稿します。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-09-25

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